ママフォトグラファーが撮る「今の私」とわが子の「親子写真」
この記事は2021年2月3日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。
「子どもの写真って、たくさん撮っていますよね。
カメラでも、スマホでも、ビデオでも。
でも……。
「子育て中の私とわが子が一緒に写った“普段の”写真」って、ありますか?
「旦那さんが撮ってくれた写真」や「家族で記念写真」の中にいる「私」は、
どこか緊張した笑顔でポーズを撮っていませんか?
子どもの写真のことばかり考えがちだけれど、自然体の「親子の写真」も大切。
「普段の私」「今しかない子育てを楽しんでいる私」。
「今の私」とわが子の「親子写真」があってもいいんじゃない?
そんな写真を提案しているフォトグラファーを紹介します。
東広島市在住のフォトグラファー、「- itsuka -」の曽根田麻衣子さん。
自身もママで、現在4人の子どもを子育て中。自宅パン教室も主宰しています。
多忙な毎日を送る曽根田さんは、
どうして「親子写真」「家族写真」を中心にシャッターを押すようになったのでしょう?
そのきっかけを聞きました。
きっかけ
「父の同級生が写真館を営んでいて、毎年のように写真を撮ってもらってました。
大人になってから、写真を撮られるのは苦手になりましたが(今も!笑)、写真を撮るのは大好きです。
毎日のように子どもたちや、自分が焼いたパンをスマホで撮っていました。
あるとき、実家に帰省した私たち家族を、義弟が一眼レフで撮ってくれたんです。
このときの写真が衝撃で。
本当に「今の子どもたちそのまんま!」の表情やしぐさが収めされていました。
その写真を見て、『私もこんな写真が撮りたい!』と思ったのがきっかけです」
その後、旦那さまを説得し、次男誕生のタイミングで一眼レフを購入した曽根田さん。
撮影の練習を兼ねて、まずは自宅パン教室にレッスンに来たママや、一緒にいるお子さんをぱちり。
撮った写真を差し上げると、ママたちから大喜びされるとともに
「子どもの写真はたくさんあるけれど、私と子どもが一緒の写真って少ないんですよね」
「旦那さんに撮ってもらっても微妙な写真ばっかり」という言葉も耳にするようになりました。
「ママ目線を持つ私が撮るママの写真を撮ってあげたい。
ママと子どものかけがえのない一瞬を、もっと残していきたい」
その時の気持ちが、忙しい中でもシャッターを切る原動力となっています。
「私、子どもを見るとき、こんな表情なんですね!この写真大切にします!」
「すごく自然な、普段の表情を切り取ってくれる」
「ナチュラルな写真がうれしい」
「こんなところまで撮ってくれたんだ、というくらい自然体の一枚が好きです」
「自然体」を心掛ける曽根田さんにとって、これらの言葉は何よりの励みとなっています。
すてきな親子写真の話が口コミで広がり、撮ってもらった人がお友達を紹介してくれることも。
イベントに参加したり、他のママとコラボして撮影会を開催したりと、順調に経験を重ねています。
「バースデーフォトをお願いしたい」「ニューボーンフォトを撮って」「初節句もお願い」と、リピーターも続々。
家族のおめでたい瞬間に立ち会えることも、曽根田さんの喜びです。
写真をもらったママたちのリアルな感想や喜びの声も、
曽根田さんの背中を押します。
悩みや葛藤も
いっぽうで、つらいこともあるそう。
「常に悩んでいます。撮影前に思い描いたイメージ通りに撮れなかったときは凹みます。
SNSを見れば、すてきな写真があふれている。
どうやったらこんな写真が撮れるのだろうと思うことはしょっちゅう」
と打ち明けてくれました。
家族を支えるママでもある曽根田さん。
仕事がうまくいかなくても、心の内に溜め込んだり、家庭に持ち込んだりはしません。
「まだまだ手探りで、毎回が試行錯誤です。
悩んだときは、自分がすてきだなと思った写真を真似して撮ってみたり、逆に『SNS断ち』をしてみたり。
分からないことはすぐに調べて実践するよう心掛けています。
周囲のことを気にして焦ったりせず、『今、自分ができることを一歩一歩』です」
自分でうまく感情をコントロールし、解決策を生み出していくのも曽根田さんのいいところ。
悩んでも、少しずつ前に進んでいくママのことを、きっと家族も、周囲の人も、応援していることでしょう。
やりたいこと、仕事にしたいと思っていることがあっても、
「子育て中だから」と、その一歩が踏み出せないママも多いはず。
曽根田さんにも、そんな葛藤があったのでは?
「私は、じっとしているのが苦手で(笑)、
『子育て中だからこれしかできない』と思うとストレスになってしまって。
なので、逆に『子育て中だからこれならできる』と考えるようにしました。
パン教室は子ども同伴でやっていましたし、今の仕事はどちらも、
基本的に子どもたちが幼稚園や小学校に行っている間だけと決めています」
なるほど!
「できない理由探し」ではなく「できることは何か」「いつならできるのか」
を考えるんですね!
「フォトグラファーの仕事はまだまだ勉強することだらけなので、
以前より生活にメリハリがつき、『時間をもっと大事に使おう!』と意識するようになりました。
自宅パン教室も並行して続けているので、どちらもおざなりにならないように、と気を付けています」
最後に、子育て中のママたちへエール。
「子どもはあっという間に成長します。
『あのときもっと写真を撮っておけばよかった』と後悔しないためにも、
ぜひ普段の、何気ない日々の写真をたくさん残してくださいね。
東広島には素敵な起業ママが沢山います。
もし『何か始めたいけど……』と悩んでいるのなら、いろんな教室に足を運ぶのもおすすめですよ」
未来へのワクワクもプレゼントしてくれる「家族写真」「親子写真」。
『いつか』大きくなったお子さんと一緒に写真を見返す日が、
きっと楽しみになるはずです。