【子どもと簡単科学実験】ムラサキキャベツで海底火山の大噴火⁈

この記事は2022年5月26日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。
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我が家の子ども達(息子5歳、娘2歳)と実際にやってみて楽しかった科学実験シリーズの第三弾!

今回は、ムラサキキャベツ食酢で作った水溶液に重曹を入れ、どうなるか観察してみました♪

液体の色が変わったり、泡が出てきたりと、とてもダイナミックな実験なので、子どもにウケること間違いなしです!
うちの子ども達も歓声を上げながら、見入っていました。

実験材料も手に入りやすいものばかりなので、ぜひご家庭でお試しください♪

▼この記事を読んで分かること
◎用意するもの
◎実験のやり方
◎実験のしくみ

この記事を読めば、ムラサキキャベツを使った海底火山の大噴火実験のやり方としくみが分かりますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.ムラサキキャベツで海底火山の大噴火実験

用意するもの

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・ムラサキキャベツ…約8分の1
・食酢…50ml程度
・サラダ油…50ml程度
・重曹…大さじ3程度

・スプーン…1つ
・プラスチックコップ…1つ
・計量カップ…1つ
・ジップロック大…1枚


実験のやり方

細かく切ったムラサキキャベツと食酢をジップロックに入れてよくもみます。

※使用したムラサキキャベツは料理に使えます。ちなみに私はマリネにしました。
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サラダ油を入れたプラスチックコップに、①の液体のみを静かに注ぎ入れます。
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②のコップに、重曹を少しずつ入れます。シュワシュワと泡が出るはずです。
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【失敗例】重曹を一気に入れ過ぎると、こちらの写真のように反応し過ぎてこぼれるのでご注意ください。
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しばらく様子を見ていると、コップの下からまるで海底火山が噴火しているようにボコボコと大きな泡が湧き上がり、赤紫色の玉が上がったり下がったりします。
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さらに重曹を加えると、赤紫色だった液体が、徐々に紫色に変化していきます。
泡の大きさもだんだんと小さくなっていきます。
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最後は青色になり、泡も出なくなります。
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2.実験のしくみ

今回の実験のポイントは、アルカリです。

水溶液の3つの性質

皆さんご存知の通り、水溶液の性質は酸性中性アルカリ性に分けられます。

酸性の水溶液
は、酸っぱい味がし、鉄を溶かしたり、タンパク質を固めたりする働きがあります。
たとえば、レモン汁、食酢、炭酸水などが酸性です。

アルカリ性の水溶液は、にがい味がし、タンパク質を溶かす働きがあります。
たとえば、石けん水、水酸化ナトリウム水溶液などがアルカリ性です。
アルカリ性の水溶液は、触るとぬるぬるします。

酸性もアルカリ性も電気を通します。

また中性とは、酸の性質もアルカリの性質も持っていない水溶液のことです。

実験でどのような反応が起きたか?

ムラサキキャベツに含まれるアントシアニンという色素は、水溶液の性質によって色が変化します。
酸性は赤紫色中性は紫色アルカリ性は青色です。
食用酢は酸性なので、最初の液体の色は赤紫色でした。
そこに、重曹(水に溶けるとアルカリ性)を加えると、互いの性質を打ち消し合って中性に近づき、紫色になりました。
さらに重曹が多くなると、アルカリ性になったため、最後は青色になったのです。
なお、
反応の際に湧き上がった泡は、二酸化炭素です。

3.まとめ

本記事では、ムラサキキャベツを使って酸とアルカリの反応を見る実験を行いました。

視覚的に楽しい上、反応もあっという間に進んで時間もかからないので、気軽に行いやすい実験かと思います。

興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪


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【参考サイト】
化学だいすキッズ ムラサキ山のふん火

中学理科の学習 酸とアルカリ

品木ダム水質管理所 中和事業とは 酸・アルカリの性質

(担当ライター:たかはしみか