子どもの睡眠時間の理想は?成長への影響は?親の意識が大切!

この記事は2021年6月10日に作成および更新したものです。
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子どもの成長には「睡眠」が大事!
というのは、わかってはいるけれど…
夜なかなか寝てくれない、1日に必要な睡眠時間を取れていない…
とお悩みの親御さんも多いと思います。
 
寝る子は育つ!は本当なのか?!
なんと!!日本の子どもの睡眠時間は、世界でワースト1位となっています。
 
『睡眠栄養アドバイザー』の資格を持つ筆者が、子どもの睡眠と成長について解説します!

▼この記事を読んで分かること
◎子どもの睡眠時間の理想と成長への影響
◎理想の睡眠時間を確保するためにできること

この記事を読めば、子どもの睡眠時間の大切さがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。


1.子どもの睡眠時間の理想は?



理想の睡眠時間は以下とされます。

6か月~1歳=14~15時間
1歳~2歳=11~14時間
3歳~5歳=11~12時間
6歳~8歳=10~11時間
9歳~12歳=9~10時間
13歳~18歳=8~9時間

 
子どもの成長や健康に、とても重要な役割を持つ「睡眠」。
皆さんのお子さんは、一日に必要な睡眠が十分取れていますか?
 
子どもの睡眠は、成長ホルモンに大きな影響を及ぼします。

2.子どもの睡眠時間が足りないと、成長にどう影響するのか?



睡眠時間が足りないと、以下のような症状があらわれます。

1.    集中力の低下
2.    思考力の低下
3.    意欲の低下
4.    記憶力の低下

 
など、睡眠は脳に大きな影響を与え、学力はもちろん、スポーツなどのパフォーマンスも低下します。
 
大人でさえ、毎日6時間睡眠を10日続けると、
24時間寝ていないのと同じ状態になるとも言われています。

 
また、子どもの睡眠不足や睡眠障害が続くと、肥満や生活習慣病などの発症を高める危険性があるとともに、自律神経の乱れや、免疫力の低下にもつながります。
 
成績が上がらない、やる気が出ない、すぐにイライラする
いつも機嫌が悪い、怪我をしやすい、太りやすい

 
など、心にも体にも悪影響を及ぼします。
 
子どもに思い当たる場合がある時は、睡眠時間の確保、生活習慣の改善を心がけてみましょう!

3.理想の睡眠時間を確保するためにできること

家庭内の生活リズムを整える


休日だからと言って、朝起きる時間を遅らせるのは、体内時計が乱れる原因となります。
塾や習い事で子どもの就寝時間が遅くなるケースが多い現代ですが、実際には夜遅くまで勉強してもあまり効果は期待できない、ということを、まず親が理解しましょう。
ただ、親が睡眠時間にこだわりすぎて神経質になりすぎると、逆効果になるので、注意が必要です。

朝日をしっかり浴びる


朝にしっかり日光を浴びることで、夜には「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの分泌が増え、自然と眠たくなってきます。
小さな子どもは、お散歩や外遊びなどで、日光を浴びたり、体を動かすことを意識しましょう。
 
コロナで、外出しにくいご時世ですが、日光を浴びることは、子どもの成長には欠かせません。
 
いつもは自転車や車でいく買い物に、「今日は歩いていってみよう!」とか、
「いつもは通らない道をお散歩してみよう!」とか、工夫しながらお散歩など楽しみたいですね。

眠る前に、テレビやゲームを見ない


人工の光は、メラトニンの分泌を2~3時間遅らせてしまいます。
家事がうまく進まないときなど、ついついこれでも見てて!と子どもにスマホやタブレットを渡しがちになりますが、テレビやスマホの強い光は、脳を興奮させるので、できれば眠る1~2時間前には、やめるようにしましょう。

部屋の照明を暗めにする


部屋の電気が明るいと、メラトニン(睡眠ホルモン)は作られにくくなります。
映画館などで、よく睡魔に襲われるのも、明るさが関係している、というわけですね。
 
通常のリビングの明かりでは、メラトニンが50パーセント減少してしまうので、
間接照明などを使い、自然と眠たくなるような環境を作る工夫もしていきましょう。

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4.まとめ


・睡眠は脳に大きな影響を与え、学力はもちろん、スポーツなどのパフォーマンスも低下します。

・子どもの睡眠不足や睡眠障害が続くと、肥満や生活習慣病、自律神経の乱れや、免疫力の低下につながります。

・理想の睡眠時間を確保するために・・・
1.    家庭内の生活リズムを整える
2.    朝日をしっかり浴びる
3.    眠る前に、テレビやゲームを見ない
4.    部屋の照明を暗めにする

 
 
このように、生活習慣を変えるというのは、親御さんの「睡眠」に対する意識が、一番のカギになってきます。
 
ちなみに我が家の長男は、現在中学3年生にして、なんと身長184センチあります!
長男自身、日頃から睡眠時間をしっかり取ることを心がけていますが、野球の試合の前日などには、午後8時に就寝!
親の私でさえ、「早っ!」っとツっこむことがありますが、ピッチャーなので、スタミナや精神力も睡眠のおかげだと思っています。
 
子どもたちの健康な心と体を育むためにも、年齢に適した睡眠時間を取れるように努めていきましょう!

(担当ライター:上江洲愛