夫が2ヵ月育児休業を取得してみた!体験談

この記事は2021年2月10日に作成および更新したものです。
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「育休」という言葉がありますが、「育児休暇」と言われたり「育児休業」と言われたりします。
法的に定められた休暇制度としては「育児休業」のことを指します。
育児休業とは男女問わず労働者がとることのできるものです。

一般的に
“「育児休業」とは労働者(日々雇用されるものを除く)が ~中略~ その子を養育するためにする休業をいう”
(育児介護休業法より)

でも、取得するには男女を問わないと書かれているにもかかわらず現状としてはやはり出産を終えた後の女性だけが産休を終えてから取ることが多いですよね。
男性が取るというのは少数派だと感じます。

でも広島県においては湯崎知事が1ヵ月間の育児休業を都道府県知事で初取得ということもあり、波紋を呼びましたね。

ちなみに私は今5歳となった息子を妊娠時は一般企業で総合職として働いていて、勿論出産後も復帰予定だったので育児休業を取得しました。

では夫はどうでしょうか。
母親が一人いれば育児はもう万事大丈夫!となるのでしょうか。
わが夫は私が息子を出産した後2ヶ月間育児休業を取得しました。
私の気持ちとしては「取ってくれた」という感じです、本当に助かりました。

育休時の夫の役割とは??

また別の機会に書かせていただければ、と思っていますが、実は息子は出生時に色々ありました。
出産後個人クリニックから救急車で総合病院に運ばれ、NICU(新生児集中治療室)に1ヵ月入院していました。
そんなこともあって最初は1ヵ月予定だった育休を夫は2ヵ月に延ばし取得してくれました。

では息子が家にいない最初の1ヵ月は何をしていたのか?というと三食の食事作りをはじめ、買い物や掃除まで家事全般を請負、私の面倒を看てくれていました(笑)
私は息子の入院で精神的に参っていたこともあり夫にとても支えられました。
家事等をしてくれるのもそうですが四六時中一緒にいてくれたことでどれだけ救われたことか。
私はと言うと夫の作ってくれたバランスのいい美味しいご飯を食べひたすらおっぱいを絞るのみ。
そして毎日昼過ぎには息子の入院する病院に二人そろって通っていました。
毎日病院に登場する夫。
NICUの看護師さんにも「こんなお父さんはいない!」とひたすら褒められていました。
(本音を言うとなんで母親は育児して当たり前なのに父親は育児に積極的に参加すると”育メン”なんてもてはやされるのか?と思ったりもしていましたが、勿論感謝の気持ちいっぱいなのでそれを夫に伝えることはありませんでしたよ。)

息子が退院した2ヵ月目からは一緒におむつ替え、ミルク、着替え、お風呂など二人で一緒に子育てをしてきました。
恥ずかしいことに夜寝ている時は私より先に夫が息子の泣き声に気が付いたりするんですよね(笑)
そしたらこっそりおむつ替えをしてから申し訳なさそうに「おっぱいあげて」と私を起こす、という夫でした。
それが朝方だと息子と一緒にリビングに移動してこっそりミルクをあげて私を少しでも寝せてくれたりしていて本当に「できた夫だなあ」と感謝していました。

夫が育休明けで職場復帰する時は「一人で育児できるかなあ」と不安に感じたくらい、夫は息子のお世話が上手でしたし私の精神的な支えになっていたと思います。

夫が育休を取ってくれ一番良かったことは「父親が自分の仕事として主体的に育児に関わってくれるのが当たり前となったこと」かなと思います。
「手伝うよ」なんてニュアンスは夫にはないですね。
その後主体的に育児に関わる姿は今も続いていて本当に有難いなあと感じています。
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夫へインタビューしてみました

☆どうして育休をとろうと思った?

周りに手伝ってくれる親族がいないことが一番大きいけど、実は妻からのプレッシャーが結構あったから(これ知りませんでした(笑))。
当時の仕事が落ち着いていたのも一因。
制度はあるのにあまり使われてないから、チャレンジしてみたかった。

☆上司に伝えるときどんな気持ちだった?

もともと有給休暇なども取りやすく言いやすい環境にあったこともあり特に身構えることもなく言えた。
「取っていいですか?」ではなく「取りたいと思っていますのでよろしくお願いします!」という言い方をした。

☆実際取ってみてどうでしたか?

子育ての大変さが分かってよかった、いろんな人への話のネタができた。
後悔するようなことは全くなかったけどやはり仕事との兼ね合いが一番大きい。
忙しい時期に合ったら取れなかったかもしれない。
中々男性が取ることは難しいとされる育児休業ですが、夫は2ヵ月取得しました。
ですが、夫はしきりに「仕事との兼ね合い」という話をしていました。
「職場の雰囲気等も大事だけど実際の仕事の状況(ほかの人に任せられるのか等)で取れないこともあると思う。
でももし状況が許すなら取って後悔はないと思う!」とのことでした。

実際は第一子よりも第二子以降の方が上の子のお世話や送迎等で人の手が必要になってくるかもしれません。
また精神的な支えとして夫がいてくれることで妻はどれだけ安心できるか。
色々取得までに壁はありますが、それを乗り越えて取得してみると夫婦の関係性や父子関係、今後の育児参加への影響など沢山のメリットがあります。
かけがえのない親子時間、家族時間を過ごすことも出来ました。

ワークライフバランスという言葉が一人歩きしてまだまだ現実には難しいこともありますが、積極的に男性が育児休業を取得できる社会になったらいいなと私は心から願っています。
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(担当ライター:サニー