蝶の幼虫を育ててみよう【画像あり】

この記事は2022年5月17日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。
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こんにちは。ライターの金山ユミです。
温かい季節になり、いろいろな虫を目にする機会が増えてきました。
虫嫌いなママもいると思うので、今回の記事は一部の人にとっては苦手に感じられるかもしれません。

幼い子どもを子育て中の家庭で、ぜひ実践していただきたいのが「蝶を幼虫から育てる」ことです。
筆者が子育て中に「やってよかったなぁ」と感じていることのひとつです。

春限定のとても短い期間ですが、子ども自身が「見守り」「成長」「別れ」を経験する、またとない機会になります。
子どもにとって「いのち」を感じられる、幼虫を育てる期間。

ぜひ、子どもたちの大好きな絵本「はらぺこあおむし」をリアルに体験させてあげましょう。



▼この記事を読んで分かること
◯蝶を幼虫から育てる方法
◯必要なもの
◯飼育におすすめの蝶


この記事を読めば、蝶の幼虫を育てる方法とメリットが分かるので、ぜひ参考にしてみてください。

1.幼虫の飼育方法

幼虫の飼育方法はとても簡単。虫かごに餌になる葉と一緒に入れてあげるだけです。

家の中に置いておくよりも、ベランダなど自然に近い環境で飼育するのがおすすめです。


2.準備

幼虫を育てるために準備するものと、あればいいものをご紹介します。

事前に用意するもの

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事前に用意するものは、全て100円ショップや家にあるもので十分です。

◎必ず必要なもの
・虫かご


◎あるといいもの
・排水溝ネット
・虫めがね


100円ショップなどで、虫かごを一つ用意しましょう。
幼虫が小さいうちはフタの隙間から逃げてしまうので、排水溝ネットなど目の細かい網があると虫かごに被せられるので便利です。

虫めがねがあると、子どもが楽しんで観察します。


幼虫と一緒に用意するもの

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◎必ず必要なもの
・葉

◎あるといいもの
・枝


幼虫が食べる葉を、できれば新鮮なものを用意してあげるといいです。
子どもと公園や散歩に出た際に摘んで帰ればいいので、特に面倒に感じることもありません。

できれば幼虫を捕まえた場所に咲いている樹木で、虫が食べたあとがある種類の葉を選ぶとよく食べてくれます。

大きな幼虫であれば、想像より早くサナギへ変体します。
枝を入れておくとサナギになるときに着いてくれるので、子どもが観察しやすいです。

枝がない場合は蓋に着くので無くても大丈夫ですが、観察しづらいので子どもが動かして見るときに落ちてしまう場合があります。


3.飼育におすすめの蝶の幼虫

比較的街なかでも見つけやすく、見分けやすい幼虫がおすすめです。
間違えて毛虫や蛾の幼虫を捕まえないように注意しましょう。

筆者宅で実際にこれまで育てた幼虫は、以下の3種類。同じものを繰り返し育てています。


モンシロチョウ

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よく見かける蝶なので、公園や河川敷などでみつけられます。お庭で花を育てているお家であれば、卵を見つけられるかもしれませんね!

虫かごでも育てやすいサイズ感で、虫嫌いのママでも比較的抵抗が少なく飼育できるかもしれません。


アゲハチョウ

公園の葉についていることもしばしば。
幼虫が成長過程で色が黒から緑へ変わっていくので変化を楽しめます。
小さなときは鳥のフンのような黒色で、成長につれ緑色で目玉模様があるそこそこ大きなサイズへと変化します。

大きな幼虫なので、虫が苦手なママは「モンシロチョウ」か「ツマグロヒョウモン」がおすすめです。
筆者は虫は苦手ではありませんが、それでもアゲハチョウの幼虫は迫力があるので少し勇気が必要です。


ツマグロヒョウモン

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スミレの葉によく着いている幼虫です。
成長するとヒョウ柄のきれいなオレンジ色の羽が特徴。

幼虫は黒く背中にオレンジの縦模様が入っています。ウニのようにトゲトゲしているので、毛虫と間違えないようにしましょう。


4.まとめ

◯蝶の幼虫は虫かごと葉があれば飼育できます
◯よく見かける種類の蝶がおすすめ
◯幼児期に自然から得られる経験を享受しましょう



上手に見つけられると、ワンシーズンで3回くらいは蝶を見送れます。
過去には、上手く見送れずにお別れするときもありました。

一生懸命に見守ってきた蝶との「お別れ」は、子どもにまた新しい学びを得られる機会になります。

我が家では、娘が3歳ころから始めました。
生き物を身近に感じられる経験を経たことで、元々はアリやダンゴムシも怖がっていた娘がたった1年で素手でカエルを捕まえるたくましい女の子に成長しました。

いつか大人になって、また虫に触れなくなる時がくると思います。
好奇心旺盛な幼児期だからこそ、自然から肌感覚で学べるものがあるのではないでしょうか。

春は、生き物をより身近に学べるいい機会です。
少しでも気になる人は、ぜひチャレンジしてみて下さいね。



(担当ライター:金山ユミ