安易で行き過ぎた糖質制限ダイエットは要注意!

この記事は2021年2月3日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。
次男を出産後、体調が優れないながらも毎日慌ただしく過ごしていたので、自分の食事に関しては毎食、適当なものになり、食べたいものを食べたいように食べ続けていたので、産後の体重が全く減らないまま3年が経とうとしていました。
流石にこのままでは良くないなと思い、たまたま本屋で手にした 糖質制限ダイエットにまつわる本を読み、「もうこれをやるしかない!」と、 即購入してその日から糖質制限を始めることにしました。

★産後太り対策に糖質制限ダイエットに挑戦

それまでの私の趣味と言えば、お菓子やパンを作ることで、これらを自分の生活から切り離すということは全く考えられなかったのですが、自分自身明らかに糖質の摂取が過多であることは実感していたので、ここの部分を減らしていくしかない、と考えたのです。


お菓子
(当時はこんなお菓子を毎日作って食べていました。)

その本に書かれていた方法は、最初の2週間は3食主食を食べずに1日の糖質摂取量は50グラム以下。
代わりに脂質はたくさん摂ってもいいというもので、油揚げを生地に見立てたピザや、小麦粉の代わりにおからパウダーやアーモンドパウダー、砂糖の代わりにラカント(0キロカロリーの天然甘味料)、バターや生クリームをたっぷり使ったスイーツなどのレシピがたくさん載っていて、お肉やお魚や卵などのタンパク質源もしっかり摂りましょうというもので、「案外、楽しそう!』と、ワクワクしながら取り組み始めました。

★ダイエット開始からするすると体重が減り始めました!

糖質制限ダイエットを始めるとすぐ結果が現れ始めました。
ダイエット開始1週間でなんと2キロもするっと体重が減り、1ヶ月後には4.5キロも減らすことができました。
運動は全くせず、とにかく食事から糖質を抜いただけ、タンパク質と脂質はしっかり摂ってもこんなに痩せられるだなんて!? と、すごく嬉しくなりました。

実感的にもダイエットをしているというストレスが全くありませんでした。
ただ糖質を抜いただけで体重が面白いように減っていったので、その頃から私の中で「糖質=悪」という感覚が芽生え、とにかく食事から一切の糖質をカットし始めました。

ご飯、パン、麺類はもちろん食べない。芋類、カボチャなどの根菜類も食べない。そればかりではなく玉ねぎやトマトなどのほんの少しでも糖質が含まれていると思われる野菜類も完全に食べないようになりました。
おからパウダーやラカントを使っておから蒸しパンを作りそれを主食にしたり、低糖質のお菓子を作ったり、お肉や卵などは思いっきり食べて、 それなりに楽しみながら糖質制限ダイエットを続けました。

主食なし

(主食なし、野菜とゆで卵のみの食事ばかりとっていました。)


★うまくいっているように見えて沼にはまり始めた糖質制限

また、月に1回くらいのペースで家族の誕生日などのイベントや旅行に出かけたりした時など、特別な時はその日一日だけは何をどれだけでも食べてもいい「オフ日」として思う存分食べました。

オフ日を設けると、1日で体重は2キロ以上増えるのですが、また翌日から完全糖質カット食に戻すと3〜4日もあれば体重をすぐ元に戻すことができ、まるで自分がダイエットのエキスパートになれたような錯覚を覚えていました。

毎朝、トイレに行った後に体重を測り、体重をグラフ化できるアプリに入力していきました。グラフが面白いように右肩下がりに下がって、ダイエットはとても順調に進んでいると思っていました。

しかし、体重を毎日グラフ化することにより、数値にとらわれすぎるようになり、100グラム単位の増減に一喜一憂するようになっていきました。全く運動をせず、糖質制限を始めてから半年で体重を10キロ以上減らすことに成功しましたが、この期間、ほぼ糖質は完全にカットしていたので そのことに対するストレスを感じるようになり、それまで1ヶ月に1回だけにしていた「オフ日」が1ヶ月に2回、3回と増えていき、仕舞いには3〜4日に1回のペースになっていき、その数ヶ月間は体重も全く減らなくなってきて、越えられない数値の壁ができてきました。

また、体重は10キロ以上減ったのに体脂肪は全く変わっていませんでした。

★ふとしたきっかけで一気に過食が始まりリバウンドすることに…

そんなある日、朝起きると目眩がしてふらふらして立ち上がれない日がありました。

糖質を極端にカットしたことによる低血糖が起こっていたのだと思います。
流石にこれはまずいと思って、キッチンで手当たり次第、パンやご飯などの ありったけの糖質を食べまくりました。
するともう止まりません。その日から食べるものが糖質オンリーになり、自分の食欲が止められなくなってしまいました。

もし今大食い大会に出たら軽く優勝できるんじゃないかというような食べっぷりを毎日続けた結果、1年間かけて減らした12キロの体重が4ヶ月ですっかり元に戻ってしまいました。

それだけでなく、なんと体脂肪はダイエット開始前からプラス10%も増えてしまったのです。

グラフ
(右肩下がりに下がって、停滞してから見事なV字リバウンドをしてしまいました)

糖質を管理する食事方法は、ダイエットのアプローチとして確かにあるのですが、私が失敗したのは完全に糖質をカットしてしまったこと。
また、本には糖質をカットするのは「最初の2週間」となっていたのに1年近くも続けてしまったこと。
ほんの少しの体重の増減に囚われすぎて、少しでも減っていないとムキになって 食事を極端に減らしてしまったことなど、色々考えられます。


★ダイエットへ近道、それは結局は適度な食事と運動

今はこれらの反省点をふまえて運動をしながら糖質も適度に摂取し、カロリーやPFCバランス(タンパク質、脂質、糖質の割合)を考慮して、ダイエットをイベントではなく、日常生活の一部という風に捉えて取り組んでいます。


現在の食事


(現在の食事、野菜をたっぷりとってタンパク質と糖質もバランスよく食べています)

ほんの少し体重が増えても気にしない。
タンパク質はしっかり摂取して糖質、脂質は適度に摂る。
運動は隙間時間を利用して毎日ほんの少しずつでもやる。


現在の食事02


(現在の食事、相変わらずゆで卵を食べています)

そんな感じで今は見事にリバウンドした体重を15キロ、体脂肪を17%減らすことができました。

今後また、そのお話もしていけたらいいなと思います。
結局、適度な運動、適度な食事管理がダイエットへの一番の近道なんだなと実感した大失敗な体験談でした。


(担当ライター:まるぱん子