【体験談】もし、子どもが救急車に乗ることになったら?

この記事は2022年9月20日に作成および更新したものです。
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こんにちは!

この度は筆者の息子が救急車に乗った時の体験談をもとに、その時感じたことやこうしたらいいかなと思ったこと等をまとめてみました。

「子どもが救急車に乗る」なんていう経験は中々ありませんし、やはりとても心配なのと焦るのとで中々冷静にはいられないんですよね。
いざその時が来た時に少しでも冷静に対応できるように、この記事の内容を少しでも思い出していただけたらと思いわかりやすくまとめたいと思います。

よろしければ最後までご覧くださいね♪


▼この記事を読んで分かること
◎救急車に乗った体験談
◎救急車に乗る際気を付けること
◎知っておくといい予備知識

この記事を読めば、救急車を呼ぶ際の注意事項が分かるので、ぜひ参考にしてみてください。

1.救急車に乗ることになった話【経験談】

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まずは我が家の息子(当時6歳)の息子が救急車に乗った体験談について書きたいと思います。

息子が救急車に乗ることになった理由は「痙攣発作」でした。

「熱性痙攣」は乳幼児がなりやすい疾患として有名ですが、この時息子は発熱していませんでした。

筆者は息子の「熱性痙攣」の経験もあり知識がありました。

その点「熱がない時に起こる痙攣は危険だ」という認識があったので早めに対応できてよかったのかなと思います。

ちなみに、また機会があれば「熱性痙攣」についても記事が書けたらと考えています。


では、今回息子が救急車に乗ることになった経験について詳しく書きますね。

救急車に乗るまで

その日は平日で息子は帰宅後寛いでいたのですが、だんだん様子がおかしくなって問いかけに返事をしなくなってきたので少し変だなと感じてはいました。

椅子に座ってぼーっとしていたと思ったら、どれだけ話しかけても全く反応がありません。
夫が帰宅していたので「様子がおかしいから救急車を呼ぶよ」と話しかけますが、夫は「車で病院に連れて行けばいいんじゃないん?」と息子の様子を見ても少し呑気にしていました。

でも母親の勘というのは大抵当たるものです。
明らかに目が合わなくなったと思ったら両目が右に寄り始めたので、すぐさま119番に電話しました。
後でドクターに聞いてみたところこれはすでに痙攣の小発作のようなものだったようです。

電話はすぐにつながり、息子の年齢や様子・症状と住所を伝えます。
電話の内容はあまり詳しく覚えてないのですが、「今電話をしながらも救急車は自宅に向かっているので安心すること」「保険証を準備して待つこと」等言っていただいたように記憶してます。

私が電話をしている間、夫が息子の様子を看てくれていましたが、その間痙攣発作が始まり、息子は痙攣しながら嘔吐・失禁していました。
その後は嘔吐物がのどに詰まらないように横を向けてひたすら救急車が到着するのを待ちました。
痙攣時はあまり刺激しない方がいいと思い、電気も消して息子の様子を看ながらただただ待ちました。
(息子の状況を正しくドクターに伝える自信がなかったので痙攣発作中の息子の様子をスマホで動画撮影したりもしていましたが、これはドクターにとても褒められました。)

ちょうど夕方ごろで移動する車が多いのか、中々来なくて焦っていたのを覚えています。

搬送~入院まで

この時の我が家がラッキーだったポイントは夫が帰宅して大人が二人いたことです。
私も一人でいるよりも落ち着いて対応できましたし、何より息子の様子を見守る人と準備をする人、とそれぞれ動けたので助かりました。

そう、パニックにはなりながらも「きっと入院になるだろうな。自分も付き添いの可能性が高いな」と考え、夫が息子の様子を看てくれている間、息子と自分の日用品やパジャマ等を準備しました。
自分のスリッパやコンタクト用品や眼鏡まで大きなカバンにとにかく投げ入れていました。

今思えば、意外と冷静に動けていたな~と感心しますね。
でも、入院が決まってから荷物を自宅に取りに戻る必要がないので、結果的にこの行動はよかったかなと思います。

そうこうしているうちに救急車は到着して、息子はすぐに夫の抱っこで救急車に乗り込みました。
でもこのときびっくりしたのですが、救急車って意外と中々発車しないんですよね。

搬入先を見つけるのも自宅前に停車したまま行いますが、その前に息子の保険証を見せたり病歴の聞き取りをしたり、かかりつけ医を確認したりと、色々話をしていましたね。
15分くらいは自宅前に停車していたような気がしますが、とにかくこの時間がとても長く感じました。


「よし!じゃあ、舟入に聞いてみようか?」という救急隊員さんの声が聞こえたので、「1年前まで広島市民病院で診てもらっていたので可能であれば広島市民病院に行っていただきたいです」と伝えてみました。

その後無事に結果受け入れが決まり、息子は広島市民病院へ搬送されました。
その間息子は痙攣が止まったかと思えばまた再燃したりを繰り返していて私は付き添いで乗車しながら不安でした。
「早く病院に到着してほしいな」と願っていたのを覚えています。

病院に到着してからは小児科の当直医のベテラン先生に診てもらい、抗痙攣薬を使ったことで痙攣も止まりました。
痙攣が長く後遺症の心配もあったのですが、とにかく安心したのを覚えています。
そのまま小児病棟に移動してその日から2週間程入院することになりました。
(しかし、後遺症もなく回復があまりに早かったので息子は結果的に4日間で退院しました。)

緊急時はわかっていてもパニックになるし不安が強くなり焦ります。
救急隊員の方は乗車中も筆者が安心できるようにいろんな声掛けをしてくれましたし、安全に病院まで搬送してくださり本当にありがたかったですね。

2..経験を通して感じた注意点

この度の経験を通して「こうすればよかった」とか「この行動はよかった」ということがいくつかあったので同じような場面に出くわしたときに皆さんの役に立てるよう、まとめておきたいと思います。


準備物については自宅から遠い病院に搬送される可能性もあることを考えると、ある程度まとめられていると面倒が少ないかなと思います。

準備するといいもの

まず、準備しておくといいものについてです。

筆者はパニックになりながらも大きなカバンにキレイに入れることも畳んで入れることもなくとにかく思いつくがままにいろんなものを投げ入れ、準備しました。
もし、忘れたとしても大きい病院なら大抵のものは院内の売店で買えますが、普段使っているものがあれば安心です。


【1】健康保険証(本人の)
【2】搬送先の診察券(もしあるならば)
【3】お薬手帳
【4】入院に必要なもの(日用品・着替え・タオル)
【5】付き添い時に自分が必要な物(子どもが小さい場合、付き添い入院になる)
【6】靴(本人の)



意識してはいなかったのですが、心配するせいかとても喉が渇いて病院に着くころには喉がカラカラになっていました。
余裕があれば飲み物も準備しておくといいですね。

余談ですが、病院到着後息子が運ばれる後ろから筆者はついていきましたのですが、緊急搬送口から入るとすぐに事務の方に声をかけられ保険証の提示を求められました。
健康保険証は本人確認の意味も含め、マストな持ち物ですね。


ちなみに入院グッズは筆者が準備してあとから車で追いかけてくる夫に持ってきてもらいました。
「本人の靴」も意外と忘れがちですが、帰るとき靴がない!となると困るので持参して下さい。

知っておくといいこと

次に知っておくといいことについてです。

これについては一点あります。
大人が二人いて自家用車がある場合ですが、「両方が救急車に同乗せずにあとから車で追いかける。」ということです。

救急車で病院に搬送されたけどそのまま帰ることになった場合、勿論救急車で自宅に送ってくれるわけではありません。
周りに公共交通機関がない場所・時間帯でも自力で帰宅しなければなりません。

筆者は夫に車であとから来てもらいましたが、これはすごくよかったかなと思います。
ちなみに救急隊員の方に「救急車についてこずに安全にゆっくり来てくださいね」と言われていました。
それはその通りですよね、赤信号を無視するわけにはいきません。

3..救急車を呼ぶかどうか迷ったときは?

でも、「この症状で救急車呼んでいいの?」と迷うこともあると思います。

そういう時に専門家の判断を仰げる自治体実施のサービスがあるのでこちらにもまとめておきますね。


詳しくはこちらの記事も参考にしてくださいね↓↓

救急相談センター【♯7119】

救急車を呼ぶかどうか迷ったときは、「救急相談センター広島広域都市圏」での電話相談が可能です。

こちらは24時間365日対応なので安心ですよ。
症状を伝えた上で救急車を呼ぶべきか判断してくれます。

必要に応じて応急処置のやり方や近隣の当番医も教えてくれますし、
でも我が家のように迷うこともなく救急車だ、という時はすぐに119番に連絡して救急車の要請をして下さいね。

ちなみに広島市の対象ページにはについて以下のように記載がありました。


「こんな時は、ためらわず119番へ」
・ろれつがまわらない
・突然、片方の手足に力が入らなくなる
・急な息切れや呼吸困難
・胸が締め付けられる
・いつもと違う、様子がおかしい など


筆者は「明らかにいつもと違う、様子がおかしい」息子の姿だったので今回は迷わず119番に電話しました。

緊急時は迷うことなく、一刻も早く救急車を要請してくださいね。


≪救急相談センター広島広域都市圏≫
【受付時間】毎日24時間
【電話番号】局番なしの♯7119または082-246-2000

小児救急医療相談電話(こどもの救急電話相談)【♯8000】

ちなみに必要な情報として救急車を呼ぶほどではないけど朝まで待てない!、という時の夜間の外来診察についても触れておきます。

小児の救急病院としては24時間365日受け入れている「広島市立舟入市民病院」が有名ですね。

でも、朝まで待っても大丈夫かな?今すぐ行った方がいいかな?と判断を迷ったときは電話相談を利用することができます。

こちらの番号は夜間のみ利用が可能となっていますのでご注意くださいね。

≪小児救急医療相談電話(こどもの救急電話相談)≫
【受付時間】毎日午後7時~翌朝8時
【電話番号】局番なしの♯8000または082-505-1399
【実施主体】広島県

詳しくはこちらにまとめてますので、併せてご覧ください。↓↓

【体験談】子どもがやけどになったら?~応急処置と予防策~


4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

思い出しながらまとめていますと、ついつい色々思い出して長くなってしまいました。
いざという時、誰かのお役に立てたら幸いです。

繰り返しになりますが、緊急時は迷うことなく救急車を要請してくださいね。
救急車不足が騒がれていますが、命が最優先だと筆者は思います。


参考記事はこちら↓↓

(担当ライター:サニー