A子ママ:先日、変動金利で40年ローンを試算してもらいましたが、返済期間は何年にするのがいいですか?
石田FP:これまで住宅ローンの返済期間は35年が一般的でした。全期間固定金利の【フラット35】も、文字どおり最長35年のローンですね。ただ最近は返済期間を40年、50年と伸ばすことで、月々の支払いを少なくしたり、借入金額を増やすことができるようになりました。
ちなみに【フラット35】にも、長期優良住宅なら50年ローンにできる【フラット50】がありますよ。
C子ママ:50年ローンはすごいですね。何歳まで返済するんだろ?(苦笑)
石田FP:30歳で50年ローンを借りると、80歳まで返済が続くんですよね。定年後に年金だけで住宅ローンを返すのは大変です。「定期的な収入があるうちに住宅ローンは完済すべし!」を原則に考えてみるとよいですね。
ところでみなさんは、住宅ローンには〔元利均等〕と〔元金均等〕の2種類の返済方法があるのはご存知ですか?
B子ママ:知らないです。
石田FP:元利均等は、毎月の返済額(元金+利息)が一定なので、毎月決まった額を返せばいいです。わかりやすいですね。一方で元金均等は、毎月の返済額のうち元金の額が一定なものです。まだ返済していない元金に対して利息がつきますから、元利均等と比べると、元金均等は返済当初の返済額は高くなるものの、元金が減るスピードが速いので、トータルの返済額は少なくなります。
A子ママ:団信には入った方がいいですか?
石田FP:団体信用生命保険のことですね。団信に入っておけば万一の場合にローンが完済になりますので、残される家族のことを考えると加入した方がいいと思います。がんなどの三大疾病も保障対象になっていたり、金融機関によって保障の範囲が違います。団信にも色々な種類があるので、住宅ローン選びのポイントのひとつですね。
C子ママ:団信は加入した方が安心ですね。
石田FP:ちなみに【フラット35】では、ご夫婦で借りた場合、「デュエット」(ペア連生団信)というのがあります。金利は少し高くなりますが、連帯債務のご夫婦どちらかが亡くなってもローンは全額完済になりますから、共働きのご家庭にはおすすめですね。
C子ママ:なるほど…住宅ローン選びでは、色々なことを考えないといけないですね。