今回は、マネーのプロ「Life Choice」の夏山さんが、投資初心者のママパパに向けて、「新NISA」をやさしく解説します。「新NISAってこれまでのNISAと何が違うの?」「そもそも投資ってナニ?」そんなママパパ、ぜひお子さんの将来に向けた資金づくりに役立ててください。
ママパパのための新NISA読本《お金のプロがやさしく解説!》
「我が子の教育資金は投資で」と考えるママパパも増えている昨今。しかし「ジュニアNISA」は2023年をもって制度が終了し、子ども名義でNISA口座を作れなくなりました。一方、2024年から始まった「新NISA」では投資枠を含め様々な制度が拡充されています。
今回は、マネーのプロ「Life Choice」の夏山さんが、投資初心者のママパパに向けて、「新NISA」をやさしく解説します。「新NISAってこれまでのNISAと何が違うの?」「そもそも投資ってナニ?」そんなママパパ、ぜひお子さんの将来に向けた資金づくりに役立ててください。
今回は、マネーのプロ「Life Choice」の夏山さんが、投資初心者のママパパに向けて、「新NISA」をやさしく解説します。「新NISAってこれまでのNISAと何が違うの?」「そもそも投資ってナニ?」そんなママパパ、ぜひお子さんの将来に向けた資金づくりに役立ててください。
令和の子育てマネー事情は?
総務省の「家計調査年報(家計収支編)2022年」によると、夫婦共働きの4人家族の場合、1ヵ月あたりの実収入は約71万円、世帯年収は平均851万円でした。なお、未就学の子どもがいる世帯では配偶者が仕事を辞めていることも多く、実収入の平均はこれより少なくなります。一方、厚生労働省による2022年の「生活意識の調査」では、児童のいる世帯の(生活が)「大変苦しい」「やや苦しい」の回答は合わせて54.7%。上がらない賃金に対して、上がり続ける物価…。社会を取り巻く環境は年々厳しくなり、自己責任による「生活の備え」が大変重要となっているのがわかります。
そもそも投資信託って?
「投資(投資信託)」とは、投資家(例えばあなた)たちから集めた資金をまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券、REIT(不動産投信)などに投資・運用する仕組みの金融商品です。どのような対象に投資するかは専門家にまかせることとなり、その運用成果(損益)が投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。成果は市場によって変動するため、元本が保証されているわけではありません。つまり、最初の投資信託(ファンド)選びが重要と言えます。
NISAっていったいナニ?
「NISA」とは、2014年にスタートした、個人投資家の資産形成を支援するための少額投資非課税制度です。通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、配当や売却益に対しては約20%の税金がかかります(例えば100万円で買った株が2倍になっても、実際に得られる利益は80万円)。しかし「NISA」最大の特徴は、これらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなることです。
これまで「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類がありましたが、「ジュニアNISA」については、新規の口座開設が2023年で終わり、新規購入ができなくなりました。また、2024年からはNISA制度が大きく変わりました。これがつまり【新NISA】です。なお、NISA口座は1人1口座しか作れないという決まりがあります。
これまで「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類がありましたが、「ジュニアNISA」については、新規の口座開設が2023年で終わり、新規購入ができなくなりました。また、2024年からはNISA制度が大きく変わりました。これがつまり【新NISA】です。なお、NISA口座は1人1口座しか作れないという決まりがあります。
新NISAについて教えて!
【新NISA】は、これまでの「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」に、「一般NISA」が「成長投資枠」に引き継ぐ形で導入されました。それぞれの年間投資可能額も、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円までに大幅に引き上げられ、2つの枠は併用もできます。また、非課税限度額も生涯で最大1800万円(内、成長投資枠は1200万円まで)に設定され、非課税保有期間(課税されない期間)も無期限になりました。他にも、枠の再利用(限度額に達した場合も、保有商品を売却し減少した分を投資枠として再利用)ができるようになるなど、多くの面で制度が拡充したと言えます。なお【新NISA】は国債やiDeCoと異なり、好きなタイミングで必要な分だけ引き出せるため、もしものときにも安心です。
新NISA スタートのいろは
これから【新NISA】を始める場合、手順は以下のとおりです。
① 運用する金融機関を決める
NISA口座を開設できる金融機関は1人ひとつです。まずは自分自身が使いやすい金融機関を選びましょう。
※金融機関によって購入できる金融商品は異なります。また、年単位での金融機関の変更は可能です。
② 口座を開設する
金融機関を決めた後は、普通預金口座とは別に、投資信託口座とNISA口座の2つを開設します。口座開設は窓口や郵送、インターネットで行えます。またその際、
•マイナンバーを確認できる書類
•本人確認書類
が必要です(マイナンバーカードであれば1枚で本人確認OK)。
③ 商品を選択・購入する
無事、口座が開設されたら、金融機関の商品の中から「購入する金融商品」「つみたて金額」「タイミング」を決めます。
なお、すでにつみたてNISAをしている方は、自動で新NISAへ移行されています。金融機関を変更したい場合には別途手続きが必要です。
【新NISA】は柔軟な投資が可能になった分、投資の知識・スキルも必要になってきます。まずは生活に影響のない小さな額からスタートしてみましょう。また、最初にプロのアドバイスを受けておくのもオススメです。
① 運用する金融機関を決める
NISA口座を開設できる金融機関は1人ひとつです。まずは自分自身が使いやすい金融機関を選びましょう。
※金融機関によって購入できる金融商品は異なります。また、年単位での金融機関の変更は可能です。
② 口座を開設する
金融機関を決めた後は、普通預金口座とは別に、投資信託口座とNISA口座の2つを開設します。口座開設は窓口や郵送、インターネットで行えます。またその際、
•マイナンバーを確認できる書類
•本人確認書類
が必要です(マイナンバーカードであれば1枚で本人確認OK)。
③ 商品を選択・購入する
無事、口座が開設されたら、金融機関の商品の中から「購入する金融商品」「つみたて金額」「タイミング」を決めます。
なお、すでにつみたてNISAをしている方は、自動で新NISAへ移行されています。金融機関を変更したい場合には別途手続きが必要です。
【新NISA】は柔軟な投資が可能になった分、投資の知識・スキルも必要になってきます。まずは生活に影響のない小さな額からスタートしてみましょう。また、最初にプロのアドバイスを受けておくのもオススメです。
● 新しいNISAのポイント
❶ 制度&非課税保有期間の恒久化(無期限)
❷ 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用可能に
❸ 年間投資枠が360万円までに拡大
❹ 非課税保有限度額が1,800万円に
❺ 非課税保有限度額の枠は再利用が可能
❷ 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用可能に
❸ 年間投資枠が360万円までに拡大
❹ 非課税保有限度額が1,800万円に
❺ 非課税保有限度額の枠は再利用が可能