春から始める!子どもの小学校 “入活”

春から始める子どもの小学校入活
「小1プロブレム」という言葉をご存じですか。
就学前までは遊び中心だった子どもたちが、
小学校に入学すると黙って授業を受けたり、
集団行動が中心となり、その環境の変化に
うまく馴染めないことを言います。
学校生活に適応できないことから問題行動や
不登校につながる場合もあり、
原因には、家庭でのしつけや子どもたち自身が
自分をコントロールする力が身についていないこと、
社会環境などがあるとされています。
そこで今回は、
小学校入学までに取り組んでおきたい
生活習慣、つまり“入活”について、
読者のリアルな声や専門家の意見も交えて
ご紹介します。



\ ママンペールLINE友だちに聞きました!/

小学校入学に関するアンケート

Q1.お子さんの小学校入学について不安がある?

Q14


Q2.特に不安を感じることはなんですか?

Q24


Q3.小学校入学のために現在家庭で行っていることは?

●いろんな野菜を食卓に出す様にしている。
●ひらがなを書く練習やたし算、早寝早起きの訓練。
●着替え、食べ方、鉛筆の持ち方を教えている。
●小学校までの道のりを一緒に歩き、道が覚えられるか、交通面で危険な場所の確認をしている。
●鍵のあけしめ。
●和式の練習、お箸の練習。


Q4.日頃、お子さんと1対1で会話する時間は?

Q42


Q5.園生活から学校生活へスムーズに移行するため、園や学校に期待するものは?

●まずは元気に友達と楽しく過ごせるよう、外遊びなどたくさんしていただきたいです。
●子どもが安心安全に通うことができる環境を作る。
●集団生活の決まりごとをきちんと教えてほしい。
●学校ではいきなり厳しくするのではなく、やさしく褒めながら学校生活に慣らしていってほしい。
●交流する機会を増やしてほしい。
●入学前のレクリエーション。






先輩ママのリアルヴォイス
読者メンバー「ハグクム」の交流会を実施。
そこでは小学生になったお子さんを持つ
先輩ママからも“入活”に向けて準備しておくべき
意見がたくさん出てきました。


『着替えはちゃんとできる?』
小学校では体操服に着替えることが多くなるので、1人で脱いだり着たり畳んだりができることは必須。着替えのスペースも限られていたり、時間内に着替えないといけなかったり、教室の床も常にキレイなわけではないので、立って着替える練習もしておいた方がいいですね。それから、ボタンの留め外しも入学前にしっかり練習しておくと安心ですね。

『トイレはどうしてる?』
自宅の洋式トイレに慣れていて、和式トイレの使い方を知らない子もいるそう。無理な姿勢にならないとお尻に手が届かないことがあるかもしれないので、和式トイレでウンチをした後に自分1人で拭けるかのトレーニングをしてみるといいかも。また、もし便器を汚してしまったら、次の人のためにトイレットペーパーで拭き取っておくことも覚えておくといいですね。

『給食のこと考えてる?』
給食を食べきれないことが原因で学校が嫌いになってしまうこともあるそう。食べきれないと思ったら食べる前に量を減らしておくなど、自分で加減を調整できるようになっておくといいし、食品ロス対策にもなりますね。自宅の味だけに慣れていると初めての味に抵抗があるかもしれないので、いろんな味を知っておくのもオススメ。

『衛生習慣は身についてる?』
まだまだ気をつけておきたい手洗いやうがい。センサー式の水道に慣れているから、水は勝手に出てくると思って蛇口のひねり方を知らないケースもあるらしい。ちなみに“ひねる”ことをしないと手首の骨が弱くなるのも心配です。朝、1人で顔を洗える習慣もつけておくといいですね。




専門家に聞いてみよう
普段から小学校の子どもたちの
悩みに触れることの多い、
なぎさ公園小学校の養護教諭・岩崎先生に、
家庭でできる取り組みや
学校側の取り組みについて伺いました。
小学校入活の参考にしてください。


食べるのが遅いので、時間内に完食できるか不安

環境の変化や歯の生えかわり、集団での食事、未知の味や食感など、様々な理由で食べることが苦手で食事のペースが遅くなる子どもたちがいます。しかし、ほとんどの子は時間内に食べることを次第に理解していきます。そして学校は、食事が楽しい場、美味しいと感じられる場になるよう心がけています。ただ、体重が減ってくるなどの変化があれば、養護教諭やカウンセラーに相談してみましょう。また、家庭で色んな食材・料理を食卓に並べることも大事ですが、無理をさせるとお互いがしんどくなるので気をつけましょう。


人見知りで、自分の意思を伝えることが苦手

言いたいことが言えない、嫌なことを伝えられないと、お腹や頭が痛いというサインで現れることがよくあります。積極的に人に話かけられる子、自分のペースを大事にしている子、性格はそれぞれです。人見知りは克服させたいと思いがちですが、周りをよく見てじっくり考えられるという良さでもあります。学校では、本人が安心して話せる関係性を先生たちが築いています。家庭では、お子さんのサインを見過ごさず、困ったことはないか聞いてあげるといいですね。


集中して人の話を聞くことができない

45分座って聞くだけにならないよう学校も工夫して授業を作りますが、今のうちに身体をしっかり使って遊ぶことで、話を聞く姿勢を保つ体幹も鍛えられてきます。また、授業に集中できない理由も、服がチクチクする、暑いあるいは寒い、お腹が空いた、眠いなど様々です。このうち空腹や眠気は朝ご飯、早寝早起きといった家庭での生活習慣が重要です。もし生活面のサポートをしていてもうまくいかなければ、学校に相談してみましょう。


子どもの五月病の症状となりやすいケースについて

4月は新しい環境が始まる時期。1ヶ月ほどそれに適応しようと緊張したり頑張ったりしますが、そこからまた頑張ろうと思っても、やる気が出ないことがあります。これは真面目に頑張ろうとする子ほど出やすい傾向があり、子どもの場合はうまく言葉にできないので、喘息の悪化や蕁麻疹などの症状として現れることもあります。一見すると元気そうでも、子どもたちは緊張の連続の日々だったかもしれません。ゆっくり休める時間を作ってあげてください。学校側も、こうした子どもたちの変化に気をつけながら新学期をスタートしています。


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