パパの子育て座談会

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イクメンという言葉も久しく、パパの育児参加も当たり前(!?)になりつつある現在。
とはいえ、子育てのあらゆる場面であいかわらずママの力は絶大です。
今回は、そんなママたちから見たパパの子育てについてわいわいと座談会を実施。
感謝もあり、不満もありの内容。一緒に共感してみてはいかがですか。


参加メンバー


我が家の家事と育児

まよママ:家事と育児の分担ってどうしてます?うちは私が家にいるので家事全般は私がやりますが、生まれたときから子どもをお風呂に入れてくれるのはパパだったから、その流れで今もお風呂はパパ担当です。
のぞみママ:うちも子どものお風呂はパパの担当。あとはゴミ捨てや週末の買い物のお手伝いくらいかな。でも土日はご飯も積極的に食べさせてくれて、今はここまで食べられるっていうのを見てくれています。
まよママ:いいですね。うちのパパは夜勤があるので、夜勤週はすべて私がやる感じです。家事の他に、育児で気になることってありますか?
のぞみママ:うーん、パパは危険予測が甘いのかなと思うことはありますね。子どもの発達・発育がまだわからないからか、ソファの淵に立っているのに目を離してしまったり。私はまだ頭も重いから危ない!とハラハラするけど、パパは「落ちたりしないだろう」みたいな。実際、子どもがケガをするのはパパと一緒のときが多いと感じています。
まよママ:えー、うちは逆ですね。パパの方が心配性で、ちょっとでも危ないとすぐにやめさせています。私は「ケガしないとわからないこともある」といつも見守っていますね。


パパの子育てへの不満

まよママ:周りから、パパが育児にあまり積極的じゃないという不満を耳にします。子どもが泣いていて、ママは他に手を取られているのに、パパはスマホやTVを観ていたり、ママだって疲れているのにパパだけもう寝ていたり…。子どもとの関わり方も気分次第なところがあるのかな。
のぞみママ:気分次第ってあると思います。ママはどんなに体調が悪くても子どもと関わっていかないといけないのに、その点はちょっとズルいと感じたりします。
まよママ:それで結局「ママ〜」ってこっちへ来ちゃいますもんね。
のぞみママ:そう。パパが全力で遊んであげていないと、すぐにママの所へ来ちゃいますね。
まよママ:それから、子どもが遊ぼうって寄ってきても、そっちのけでスマホに夢中になっていることないですか?あれが気になるんですよね。
のぞみママ:あー、スマホ片手にあやしている感じですよね。
まよママ:スマホで動画なんかを観る時間が大事なリラックスタイムだってわかってはいるけど、こっちは夜も十分眠れてないときもあるわけだし…。
のぞみママ:うちのパパは、そうした育児の大変さ、24時間子どもと一緒にいることの大変さっていうのはわかってくれています。でも、パパも子どもが0歳の頃は意思疎通もできないから、自分が何をしていいかわからなくて困っていましたね。子どもが1歳を過ぎて少しずつ意思疎通ができるようになると、何かおねだりされるのも嬉しくなってきたみたい。
まよママ:そうですね。子どもの感情がわからないから、「泣いたらママ」と丸投げしてくる気持ちもわからなくはないですね。年齢に合わせた遊び方もパパは苦手なのかなと感じたりもします。でも、新生児のときの方がミルクやオムツ替えなど今より積極的にやってくれていたかな。私もパパが仕事で疲れているのを知っているからあまり頼れない気持ちもあるんですよね。
のぞみママ:家事は専業主婦の仕事だから良いけど、育児は夫婦2人の仕事だと考えてくれたら嬉しいですね。ママが大変そうだったらお皿だけでも洗ってくれると助かります。0歳の頃は結局おっぱいだったけど、子どもが卒乳したらもうパパとママは平等ですよね。
ママの自由な時間を作ってくれるパパは羨ましい!


パパへの感謝

まよママ:パパへの不満が多くなったけど(笑)、うちのパパはチャーハンがめっちゃ上手です。
のぞみママ:チャーハン、いいですね。残り物でやってくれるとママは嬉しいですよね。うちのパパは以前、アレンジ料理のために二度と使わない調味料を買ってきたりしました…。
まよママ:生後すぐに1週間育休も取ってくれて助かりましたし、週末は必ず家族の時間としてどこかに遊びに連れて行ってくれます。パパによっては自分の趣味の時間を優先させる人もいるから、もちろん夫婦・家族それぞれの形があるだろうけど、私は嬉しいなと思っています。
のぞみママ:私も、一見危ないと思うような遊びもやらせてくれるのをパパに感謝しています。ママじゃできないダイナミックな遊びを経験させたいとパパ自身が思ってくれています。
まよママ:欲を言えば、パパと子どもだけで公園に行ったりしてママの自由時間を作ってくれるといいな。リラクゼーションのチケットが置いてあり、「行ってきていいよ」と言ってもらえたとか、料理を作っておいてくれたとか、そんな話を周りから聞くと羨ましいです。
のぞみママ:そうですね。ゆっくり美容院に行く時間を作ってくれたりすると嬉しいですね。でも、まよママのお家はパパがおでかけの提案をしてくれるので羨ましいと思いますよ。
まよママ:ありがとうございます。のぞみママのお家も育児を楽しんでいる様子がわかり、いいなと感じます。我が家にとってもいい課題が見つけられました。
育児は夫婦2人でするものとわかってほしい!


パパフレンド協会に参加してみよう!
現役パパ同士が繋がり、子育てを楽しめるよう、
育児に積極的なパパを応援してくれる
(一社)パパフレンド協会。その活動をご紹介します。


パパフレンド協会-img
▲安佐北区で実施した「ガチ鬼ご」。某TV番組を模したイベントで、パパ達が本気で子どもたちを追いかける大盛り上がりの企画です。毎回定員は満員になるそう。


期間限定の子育てを本気で楽しむサークル

「パパフレンド協会」をご存知ですか。大変なことも多い子育てにおいて、パパ自身も子どもと一緒に本気で楽しめる場、そして子育てについて学ぶ場を提供してくれる団体です。代表を務めるのは北佳弘さん。「ママのキャリアを応援したい」と14年前、専業主夫に。しかし、当時はまだ男性用トイレにオムツ交換台も少なく、社会的課題も多かった時代。子育て中のパパに向けたワークショップもありましたが、その後にパパ同士がつながらないことがもったいないと感じ、11年に個人サークルを立ち上げました。16年には一般社団法人となり、親子がふれあえる場の創出や多世代を巻き込んだイベント、男女共同参画の講座など、パパの子育てについて啓発活動を続けています。中でも近年は「木育」を通じ、パパが子育てに関わるきっかけ作りに尽力。同時に森林保全の大切さも伝えています。
現在、一般会員は240名。サークルでの活動はダイナミックな遊びができるのが何よりの魅力で、メンバーのパパたちには得意不得意な分野があるため、パパ1人では難しかったことを経験させてあげられるのも、サークルならではのメリットです。また、パパと子どもだけになり、ママのいない状況を作ることも大切なのだと北さんは話します。「積極的に育児に関わろうとするパパは増えていますが、まだまだ育児=ママという意識が強いと感じます。ただ、ママもパパへの期待値を上げすぎないでほしいですね。その場で指摘されると、パパもやる気を削がれてしまいますから。夫婦のスキルはそれぞれなので、気づいた部分をシェアできるのが理想ですよ」。


パパフレンド協会 理念

パパの育児情報交換による育児への意識向上
現役パパ同士の繋がりを作り、子育てを楽しむ
我が子とは違う年齢の子と触れ合うことで育児の幅を広げる
子ども達にパパが楽しんでいる姿をみせる
ママに少しでも1人の自由な時間をつくる
育児に積極的なパパを応援する
期間限定である育児の大切さを発信する


パパフレンド協会
▲イオンモール広島祇園で開催した「多世代交流ひろば#木育ツアー」。豪雨災害をきっかけに、森林保全の大切さを楽しみながら伝えたいとスタート。たくさんのパパと子どもが夢中になって遊びました。


パパフレンド協会-会員募集中!


パパの子育て応援ブック
広島県が発行している「パパの子育て応援ブック」をご存知ですか。
ママの妊娠期から子育て中の家事、幼稚園・保育園の入園・入所手続きまで
子育て中のパパのための様々な情報が掲載されています。
あなたも手にとって参考にしてみて♪


掲載内容

パパになる方へ/パパになる方への応援メッセージ
妊娠期/ママの心と体の変化について
出産期/ママの心と体の変化について
乳幼児期/赤ちゃんのお世話のこと、病気のこと
パパの家事/料理・洗濯・掃除など家事慣れしてないパパへ
ママに聞きました/パパから言われた嬉しいことや悲しいこと
パパに聞きました/ママから言われた嬉しいことや悲しいこと
パパの子育てサークル活動紹介/パパフレンド協会について
育休の基礎知識/育休についてのQ&A
幼稚園・保育所の入園・入所手続き/施設の種類やスケジュール
子供に関する相談窓口/各市町の相談窓口一覧
困ったときは/救急の連絡先や相談ダイヤル
子育て応援イクちゃんサービス/イクちゃんサービスの紹介


パパの子育て応援ブック-img


パパの子育て応援ブック-お問い合わせ先




パパたちの本音


●「イクメン」という風潮が当たり前になりすぎて、ちょっと何かできないことがあると周りのパパ〝以下〟と思われるのではないかという目に見えないプレッシャーがある…。(Nパパ)
●正直、こっちは仕事で毎日大変なんだと思っていたけど、コロナ禍でテレワークを経験。いつも育児と家事をこなすママの大変さが身に沁みました。(Oパパ)
●第2子の妊娠・出産でママが入院し、上の子と二人きりの日々を送りました。朝の登園準備から寝かしつけまで、じぃじばぁばのフォローがあっても大変でした。朝、ちょっぴりヒステリックになるママの気持ちがわかった気がする(笑)(Kパパ)
●洗濯物を取り込みたたんでいたら、こっそりたたみ直され…。食後の食器を食洗機に入れていたら、「それは手洗いよ」と注意され…。子どもとスーパーへ買い出しに行きお菓子を買ってあげたら「昨日も買ってあげたばかりよ」と怒られ…という日々です。(Oパパ)