国際バカロレア学習者像⑩ Reflective 振り返りができる人
■国際バカロレア学習者像とは?
国際バカロレア(以下IB)は今世界で最も評価が高い国際教育プログラムです。2023年11月時点で160カ国、5700以上の教育施設で8000以上のプログラムが提供されていて、現在も導入数を増やしています。IBの大きな特徴として学習者像というものがあり、10の目指すべき目標として定められています。今回はその最後の1つである「Reflective 振り返りができる人」についてお話します。
■Reflective 振り返りができる人
IBは、振り返りができる人について「私たちは、世界について、そして自分の考えや経験について、深く考察します。自分自身の学びと成長を促すため、自分の長所と短所を理解するよう努めます。」と示しています。自分を見つめ直し、反省点や改善点を見つけ、真摯に改善していくことで、よりよい人間へ成長していくことを目指します。
■幼児期にどのように振り返りをするか
まだ文字が読めない園児にとって、過去のことを振り返ることは難しいところもあります。写真や思い出について話したり、絵を描いたりすることで振り返りを行うことができるでしょう。また、IBを実施している園ではポートフォリオという、活動の記録をまとめたものを使うことがあります。この中には子どもたちがどのような活動をして、その際にどのような考え方や感情を持ったかが記録してあります。また、保育室には写真や絵などで学びの過程を「見える化」して掲示することもあります。
■本園が目指す「振り返りができる人」の育て方
認可保育園として日本初となるIB認定園となったつきのひかり国際保育園をはじめ、IB候補園となったフルムーンインターナショナルこども園おおの・おおたけなど、本法人の各園はIBの学習者像を常に念頭に置きながら教育保育を行っています。PDCAサイクル(Plan計画し、Do実践を行い、Check確認をして、Action次のアクションにつなげる)が様々な企業や保育現場で活用されていますが、社会においても物事がうまくいっているかどうかを振り返ることは大切です。よりよい育ちのために、子どもたちと一緒にその成長を振り返りながらこれからもあたたかく子どもたち一人ひとりを大切にした保育を提供してまいります!