国際バカロレア学習者像⑨ Balanced バランスのとれた人
■国際バカロレア学習者像とは?
国際バカロレア(以下IB)は今世界で最も評価が高い国際教育プログラムです。2023年8月時点で159カ国、5700以上の教育施設で8000以上のプログラムが提供されていて、現在も導入数を増やしています。IBの大きな特徴として学習者像というものがあり、10の目指すべき目標として定められています。今回はその1つである「Balanced バランスのとれた人」についてお話します。
■Balanced バランスのとれた人
IBは、バランスのとれた人について「私たちは、自分自身や他の人々の幸福にとって、私たちの生を構成する知性、身体、心のバランスをとることが大切だと理解しています。また、私たちが他の人々や私たちが住むこの世界と相互に依存していることを認識しています。」と示しています。日本にも心技体という言葉がありますが、どれか一つだけ秀でるのではなく、バランスよく様々な力を伸ばしていくことが大切です。
■幼児期にどのようにバランスを養うか
子どもたちはそれぞれいろいろな個性を持っています。元気に外で体を動かすのが好きな子もいれば、室内で静かにお絵描きをすることを好む子もいて、音楽やダンス、英語などの語学が得意な子もいます。こういったそれぞれの個性や特性は大切にしつつ、いろいろな可能性を伸ばすために様々な経験をさせてあげるのがいいでしょう。運動が苦手な子どもも、ちょっとしたきっかけで体を動かすことが好きになることもあります。
■本園が目指す「バランスのとれた人」の育て方
認可保育園として日本初となるIB認定園となったつきのひかり国際保育園をはじめ、IB候補園となったフルムーンインターナショナルこども園おおの・おおたけなど、本法人の各園はIBの学習者像を常に念頭に置きながら教育保育を行っています。本園は外国人講師が日常的に保育にあたります。多様性のある様々な人種の方々と触れ合い、一つの考えに偏ることなく、バランスの取れた人へと成長していきます。また、IBの大切にしている教育方針として全人的な学びがあります。知識や技能などだけに偏ることなく、健康・勤労の精神・責任感・コミュニケーション能力・モラルなど、日々の保育の中で子どもたちの無限大の可能性を伸ばせるよう取り組んでまいります。