国際バカロレア学習者像⑧ Risk-takers 挑戦する人
■国際バカロレア学習者像とは?
国際バカロレア(以下IB)は今世界で最も評価が高い国際教育プログラムです。2023年8月時点で159カ国、5700以上の教育施設で8000以上のプログラムが提供されていて、現在も導入数を増やしています。IBの大きな特徴として学習者像というものがあり、10の目指すべき目標として定められています。今回はその1つである「Risk-takers 挑戦する人」についてお話します。
■Risk-takers 挑戦する人
IBは、挑戦する人について「私たちは、不確実な事態に対し、熟慮と決断力をもって向き合います。ひとりで、または協力して新しい考えや方法を探究します。挑戦と変化に機知に富んだ方法で快活に取り組みます。」と示しています。AI(人工知能)、暗号資産、メタバースなど、世界はこの数年で目まぐるしく変化を遂げています。このような中で、安定した状況にとどまらず、常にリスクを取り挑戦する気持ちも大切にする必要があると、IBは考えます。
■幼児期にどのように挑戦する心を養うか
小さい子どもたちにとって、この世界は初めて経験することばかりです。楽しいことばかりではなく、痛い思いをしたり、失敗したりすることもあるでしょう。それでも挑戦する心を持つ子を育てるためには、深くあたたかい愛情で包んであげることが大切です。どんなことがあっても味方でいてくれる、守ってくれる、という信頼できる場所(安全基地という言い方もします)があると、子どもたちのやる気や挑戦する気持ちを育みます。
■本園が目指す「挑戦する人」の育て方
認可保育園として日本初となるIB認定園となったつきのひかり国際保育園をはじめ、IB候補園となったフルムーンインターナショナルこども園おおの・おおたけなど、本法人の各園はIBの学習者像を常に念頭に置きながら教育保育を行っています。
今回の学習者像について、日本語では挑戦する人と訳されていますが、英語ではリスクテイカーという言い方をします。リスクと聞くと、日本人はあまりいいイメージを持たないかもしれませんが、海外では成功したり物事を成し遂げたりするためには必要なリスクをとっていくべきだという考え方もあります。将来世界に羽ばたくため、リスクを恐れず挑戦し続ける心を持った子どもたちを育てていきたいと思います。