国際バカロレア学習者像⑥ Open-Minded 心を開く人
■国際バカロレア学習者像とは?
国際バカロレア(以下IB)は今世界で最も評価が高い国際教育プログラムです。2023年1月時点で159カ国、5600以上の教育施設で7700以上のプログラムが提供されていて、現在も導入数を増やしています。IBの大きな特徴として学習者像というものがあり、10の目指すべき目標として定められています。今回はその1つである「Open-Minded心を開く人」についてお話します。
■Open-Minded 心を開く人
IBは、心を開く人について「私たちは、自己の文化と個人的な経験の真価を正しく受け止めると同時に、他の人々の価値観や伝統の真価もまた正しく受け止めます。多様な視点を求め、価値を見いだし、その経験を糧に成長しようと努めます。」と示しています。これからますますグローバル化が進む世界において、多様な価値観を持った人々が交流する機会も増えていくと考えられます。心を開くということは、今後の社会を生きる上で大切な要素となります。
■幼児期にどのように心を開くか
日本、そして世界には様々な人が住んでいます。幼児期に多様な考え方や文化に触れることは、心を開くことにつながります。また、保護者や保育者が愛情たっぷりに接し、様々な人とコミュニケーションをとるなかで子どもたちの中に自己肯定感が育まれ、IBの目指す「心を開く人」の素地が形成されていくでしょう。
■本園が目指す「心を開く人」の育て方
認可保育園として日本初となるIB認定園となったつきのひかり国際保育園をはじめ、フルムーンインターナショナルこども園おおの・おおたけなど本法人の各園は、IBの学習者像を常に念頭において教育保育を行っていきます。本園の子どもたちは日本人だけでなく、言語や文化の違う外国人と日常的に接することで、多様な考え方や価値観にふれることができます。また、サンクスギビングやハロウィンなど海外の行事を経験したり、お正月や節分などの日本の行事を楽しんだりします。3月に行った遠足では、宮島にきている外国人観光客にインタビューをする中で、様々な国の方と交流することができました。幼少期からこのような経験をするなかで、心を開いて誰とでも分け隔てなく接することのできる子どもたちになってほしいと願っています。