国際バカロレア学習者像④ Communicators コミュニケーションができる人
■国際バカロレア学習者像とは?
国際バカロレア(以下IB)は今世界で最も評価が高い国際教育プログラムです。2022年7月時点で160カ国、5500以上の教育施設で7500以上のプログラムが提供されていて、現在も導入数を増やしています。IBの大きな特徴として学習者像というものがあり、10の目指すべき目標として定められています。今回はその1つである「Communicators コミュニケーションができる人」についてお話します。
■Communicators コミュニケーションができる人
IBは、コミュニケーションができる人について「私たちは、複数の言語やさまざまな方法を用いて、自信をもって創造的に自分自身を表現します。他の人々や他の集団のものの見方に注意深く耳を傾け、効果的に協力し合います。」と示しています。昨今は学力や知識とともに、コミュニケーション能力の重要性が問われています。世界で活躍する人材の育成を目指すIBの学びにとって、コミュニケーションができることは非常に重要な側面となります。
■幼児期に育てるコミュニケーション能力
IBでは、子どもたちの興味関心に基づき、話し合いや発表を通して探求をしていく時間があります。探求における話し合いでは、自分の意見を言うだけではなく、他者の考えや気持ちを理解し、話を聞くことも大切です。幼児期に友達や先生とじっくり話し合いを通して探求を進めていくことでコミュニケーションをする力を伸ばしていくことができます。また、認可保育園・認定こども園として、保育指針やこども園教育・保育要領を保育の根幹としていますが、それらの中でも幼児期の終わりまでに「言葉による伝え合い」が大切だと書かれています。
■本園が目指す「コミュニケーションができる人」の育て方
認可保育園として日本初となるIB認定園となったつきのひかり国際保育園をはじめ、本法人の各園はIBの学習者像を常に念頭において教育保育を行っていきます。ウィンターパフォーマンス(年度末の発表会)やミニオリンピック(運動会)の行事では、日々の成長の様子を子どもたちなりに発表します。また、本園では常勤外国人講師と触れ合うなかで自然と英語に親しむ環境も整っています。このような多様性あふれる園生活の中で、子どもたちはコミュニケーションができる人になれるよう、日々成長しています!