国際バカロレア学習者像③ Thinker 考える人

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■国際バカロレア学習者像とは?

国際バカロレア(以下IB)は今世界で最も評価が高い国際教育プログラムです。2022年7月時点で160カ国、5500以上の教育施設で7500以上のプログラムが提供されていて、現在も導入数を増やしています。IBの大きな特徴として学習者像というものがあり、10の目指すべき目標として定められています。今回はその1つである「Thinker 考える人」についてお話します。


■Thinker 考える人

IBは、考える人について「私たちは、複雑な問題を分析し、責任ある行動をとるために、批判的かつ創造的に考えるスキルを活用します。率先して理性的で倫理的な判断を下します。」と示しています。「人間は考える葦である」というフランスの有名な哲学者であるパスカルの言葉があります。葦というのは、水辺に育つか細く弱い植物のことです。人間は葦のように弱い存在ではありますが、「考える」という他の動物とは全く異なる偉大な力を持っています。


■幼児期に育てる考える力

ITが急速に発達し、AIが、人間の代わりに「考える」ということをしてくれる世の中です。これからますますそのような傾向が顕著になっていくかと思われますが、そのような未来を生きる子どもたちの考える力はどのように育てればいいのでしょうか。大切なことは問題を解決する機会だと思います。生きていると人間は様々な困難に直面します。それは子どもたちにとっても同じ。そういった問題に子どもたちなりの答えを出すという経験こそが子どもたちの考える力を育てます。そのような場面に出くわした大人はついつい先回りして子どもに答えを出したくなりますが、じっと我慢して子どもなりの答えを見つけさせてあげてください。その過程が子どもの考える力を育てます。


■本園が目指す「考える人」の育て方

認可保育園として日本初となるIB認定園となったつきのひかり国際保育園をはじめ、本法人の各園はIBの学習者像を常に念頭において教育保育を行っていきます。その中の「考える人」としての力を伸ばすために、IBの教育保育の柱となるカリキュラムとしてPOI(Program of Inquiry探求プログラム)を作成し、活用しています。子どもたちが将来世界で輝くことのできる「考える力」を伸ばしていきます!


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望月主税-統括園長