グローバルという言葉が、世の中に定着してきたように思います。学校教育においても、国際交流や国際理解などといったことが広く行われています。本校の教育の4つの柱の一つに「グローバル生活人を育てたい」があります。子どもたちの力を引き出す「なぎさstyle」として、コミュニケーションや自己表現力を通して、豊かな国際感覚を育むものです。
グローバル生活人を育てたい!
異文化体験ツアー
本校では、国内でのイングリッシュキャンプや5・6年生の希望者に対して、ニュージーランドと台湾への異文化体験ツアーを実施しています。先日、10月1日から4日まで台湾への異文化体験ツアーが行われ、私も引率者として参加しました。台湾は、現在海外からの留学生も多く、注目されている国の一つでもあります。私自信約30年ぶりの台湾への渡航でしたが、その発展ぶりに驚きました。児童の中には、海外渡航の経験のある者も少なくなく、初日こそ言葉少なにコミュニケーションを取ることに躊躇していた児童も多かったのですが、日を追うごとに英語や覚えた台湾の言葉で臆することなく活動できていました。子どもたちの好奇心は、学びに欠かせない重要なものです。
柔軟性を身につける
海外に行くということは、普段慣れた安心安全な生活を離れて、不安もありながらも新しい未知への体験に期待するワクワク感があります。この不安と期待が子どもたちにとって、とても大切な経験となります。非日常の体験は国内でも出来ますが、文化や言語が違う海外では、その時々の状況によって対応する柔軟性が求められます。そのことによって、文化の違いを知り、また受け入れることによって異文化を体験することとなります。今回は、台風の影響で予定通りのスケジュールとはいかなかったことや、食べ物、お金の価値の違いなど、ストレスとなることも多くありましたが、子どもたちは常に前向きに状況を受け入れ、自分たちが楽しめる最善の方法を台湾の人々とコミュニケーションを図りながら行っていたのが印象的でした。
次の一歩へ
今回、子どもたちは異文化を経験し、そして学んだことによって、自分たちの文化を改めて見直すことができたと思います。また、文化や言語が違う相手とコミュニケーションを取ることで、自分の気持ちを相手に伝えることの難しさとその方法も学べたことでしょう。グローバル生活人を育てる教育と環境をこれからも子どもたちのために実践してまいります。