もうすぐ、夏休みがやって来ます。子どもたちにとっては、待ちに待った瞬間です。夏休みは、子どもたちの冒険心をくすぐり、ドキドキ・ワクワク感が胸一杯に広がって、様々な期待と不安が交錯します。友だちとどんなことをして遊ぼうか。遠く離れた親戚の家に久しぶりに家族で旅行ができる。大自然の中のキャンプは楽しみだけど、友だちが出来るか不安…など。それでも、不安よりも新しいことへ挑戦する期待感が勝り、子どもたちにとっては楽しみな夏休みとなります。
自分の好きを見つけ、夢中になる!
新しい一歩を踏み出す
「遊び」を通して子どもたちは多くのことを学びます。友だちなど自分以外の人と交わることで自分の知らなかった世界を知り、相手への敬意と共に自分の知らない世界への一歩を踏み出す機会となります。また、年齢が上がると共に教科書や絵本に書かれていることは、世の中の一部であり、上手くいかないことの方が多く、解決方法が思いつかず悩むことも経験していきます。しかし、そんな困難にあった時の経験が、その後の成長過程においてとても大切になることは、本校の卒業生の多くが語ってくれていることでもあります。
子どもとの距離
毎日を忙しくされている保護者の方々にとって、夏休みはお子さまと長く一緒にいることが出来る時でもあり、またお子さまの成長を知る機会でもあります。しかし、普段関われないことが多いからといって、無理にお子さまと一緒にいる時間や回数にこだわる必要はありません。子どもの成長に合わせて適切な距離を取り、支えていくことが大切だと思います。大人の必要以上の干渉によって、子どもたちが自律の機会を失うことは避けたいものです。いずれ出ていく社会において人と人との距離感を見極め、適切に行動できるための大事な時期だと思って見守っていただければと思います。
経験が成長を育む
好奇心の塊である子どもたちは、見るもの、触れるものに次々と興味を持ちます。興味関心を持つことによって、新たなる知識を得ようと意欲が湧いてきます。そして、得た知識をもとに自分で考え、行動を始めます。上手くいかないことや変化に対応できるように、何度も色々なことを体験し、乗り越えていくことによって子どもたちは時間をかけて自らを鍛えていきます。様々な教育の場を通して子どもたちが多くの学びを得られるように、子どもたちの成長を保護者の方々と共に見守り支えながら、これからも取り組んでまいりたいと思います。