新年度が始まって半年が過ぎ、気がつけば年の瀬がそこに近づいています。春から夏、そして秋を経験した子どもたちは、今年度も四季のうち三つの季節を経験しました。新型コロナウィルス感染症が五類に引き下げられ、学びの機会が増える一方で、日常での友だちとの関係性をもう一度構築し直した時でもありました。また、ご家族の間でも多くの触れ合いがあったのではないでしょうか。本校では、様々な行事を保護者の方々のご協力を経て、子どもたちの学びにつなげています。
人とつながる力を育てる!
学校全体隠れんぼ
去る九月二十九日に「いつもと違う学校」と称して放課後まで1年生が残り、夜空を親子で見上げる中秋の名月(今年は偶然にも満月と重なりました)観賞会を行いました。上級生が下校した後の学校は1年生だけが残ることになり、教室には一部の先生たちしかいません。いつもと違う状況に、子どもたちのテンションは徐々に上がっていきます。そこで、学校中を使って隠れんぼが行われました。鬼はもちろん先生たちです。ルール説明のあと、鬼になる先生たちが紹介されると、もう子どもたちは大騒ぎ!校内放送を使って、スタートへのカウントダウンが始まると上へ下への大移動が始まりました。友だち同士で作戦を考える子や、すでに隠れ場所を発見していてアドバイスする子など、それぞれお互いに情報交換して協力する姿が見られました。遊びを通じて、子どもたちがお互いにつながっている姿を確認できた瞬間でした。
中秋の名月観賞
日が暮れると保護者の方が来校され、芝生の上のライトアップされたテントや天体望遠鏡を使って満月の月面を親子で楽しまれていました。来校された保護者から、「普段は忙しくて親子で月を観る機会などないので、良い機会になりました。」「本格的な望遠鏡で満月を初めて観ました。」など、思い思いの感想を伝えていただきました。夜空に輝く満月を通して、本校の大切にしている五感を使った学びを保護者の方にも経験していただき、お子さまとさらに絆を深めていただけたと思います。
安心安全の場
将来社会に出ていく子どもたちには、成長していく上で安全で安心できる場所が必要不可欠です。学校やご家庭がその場所となり、安心して失敗や成功を繰り返して成長することが保護者の方と我々教職員の願いでもあると思います。これからも私学らしい特色ある教育のもとに未来の宝である子どもたちの教育に力を注いでまいります。