未来のパイオニア(開拓者)を育てる

今年度、なぎさ公園小学校は開校20周年となります。将来に向けて人格形成の基礎期となる小学校時代に必要とされるものとして、豊かな感性を身につけることや多くの経験を重ねることがあります。そうして、子どもたちは創造性や表現力を伸ばしていきます。また、集団生活の中でコミュニケーション能力、協力や共感の感覚、ルールやマナーの理解などを身につけていき、社会的なスキルの発達につながっていきます。

「とことん、ほんもの」

なぎさ公園小学校が開校して以来ずっと20年間こだわってきた教育が今年から本校のパーパスとなったこの言葉に集約されていると言っても過言ではありません。子どもたちは、休み時間や体育の時間などに、天然の芝生の上を裸足で駆け、大地からのエネルギーを足の裏から直接吸収して身体全体で躍動します。校庭の一角にある多様な生き物が生息するビオトープでは、子どもたちが遊びや学びを通して小さな生き物が住む世界を想像しながら共生することを学び、大小様々な世界が自分たちとつながっていることを理解します。緑豊かな校内で四季を感じながら日常生活の中で自然を身近なものとして過ごしていきます。将来の基盤となる発達段階の児童期において、遊びを中心とした原体験を通して知識や体験によって培われた知恵を身につける環境が本校にはあります。そうやって身につけた知恵が未来の扉を拓き、そして新しい時代を生きる術となります。

未来のパイオニア(開拓者)

なぎさ公園小学校のパーパスである「とことん、ほんもの」は、4つの教育の柱で表された「なぎさstyle」そのものです。創造力を持って生きるこれからの時代に必要な基礎学力と資質を身につける『21世紀型「高学力」』。国境を越えて、共生・協働・協創といった多様性が必要となる『グローバル生活人』。本来備わっている五感を磨き、豊かな感性を育む『ふるえる心(感性)』。従来のたて型ではなく、プロジェクト的な連携のよこ型チームをまとめられる対人関係能力を持つ『たくましいリーダー』。開校以来続けてきた独自の特色教育は、まだまだ時代とともに進化(深化)し、発展してまいります。子どもたちが、未来のパイオニア(開拓者)となるよう、自らの知恵と知識、そして行動で常に時代を切り拓いていく人となるための教育がますます必要です。そのために、常に本物に触れ学ぶ、「とことん、ほんもの」にこだわった教育をこれからも実践して参りたいと思います。





上野和之校長