満開の桜や色とりどりの花々に包まれて入園、入学した子どもたちはうれしさいっぱいの様子ですが、大きな環境の変化に戸惑う子もいます。一方、不安な気持ちで迎えた学校生活にも少しずつ慣れて楽しく過ごし始める子もいます。一人一人の子どもたちの心に寄り添うため、なぎさ公園小学校に入学した一年生の皆さんへのお祝いの言葉の中には、いつも大切にしているお話があります。
入園、入学するということ
クラスの名前は植物
一年生のクラスの名前は、つくし組・こごみ組という植物の名前です。6年生では、杉や檜という名前になりクラス名は、子どもたちの成長に合わせるように草花から徐々に高さが大きくなる樹木へと変わります。自然の生き物への関心を育む学校ですから本物のつくしやこごみが教室に置かれるのも自然なこと。つくしやこごみは、人々にとっては、春がきてうれしいなと感じさせてくれるものの一つです。同じように、新しい仲間として学校のみんなを喜ばせてくれる新入生も周りの人をうれしい気持ちにさせるものなのだと話します。
子どもの声を生かした教科名
一年生と就学前の生活とを比べてみると、入学前の遊びを中心とした生活から一年生になった途端に決まった時間内での学習へと変わります。なぎさ公園小学校では、そのような暮らし方の違いに着目して、子どもたちが大好きな生活科の名前は、「ふしぎ緑・青」です。生き物や草花に触れていた時、思わず子どもが「ふしぎ~」と発した言葉を生かしたものです。体育科の中には「みちくさ」という学習も設けています。そこには、「楽しくお勉強しましょう。」という願いがこめられています。上級生をお手本にしながら、みんなで「楽しく勉強したり運動したりしていきましょう。」と呼びかけます。
子どもたちはみんなの宝
保護者には、「お子様はかけがえのない一人一人であり、それはまた、家庭の宝、学校の宝であるとともに、私たちみんなの宝でもあります。どうか毎朝子どもたちを元気に送り出して頂き、くらしの基盤をしっかりと築いていただくよう心からお願いしたします。」とお話しします。
なぎさSTYLE(スタイル)
なぎさ公園小学校では、本年度から広島なぎさ中学校・高等学校の上野和之校長が兼務いたします。特色あるなぎさの教育を小・中・高とつなぎ、十二年のつながりを一層大事にしていきます。これまでのご支援に、心から感謝申し上げますとともに、引き続き、本誌への愛顧をお願い申し上げます。