昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症感染拡大に歯止めがかかっていません。児童の健康・安全を第一に考えて、制約のある中での教育は決して容易なことではありません。しかし、このような時こそこれまでのやり方を見直すチャンスでもあります。本校には、教育目標の一つに「たくましいリーダーを育てる」というめあてがあります。未来を見据えた教育改革の一つとしてICTの活用に取組んでいる本校ですが、一方で児童の主体性を育む教育にも力を注いできました。リーダーがいなくなったといわれる昨今。どのような取り組みをすれば、主体的で意欲的な児童を育てることができるのでしょうか。
リーダー性を育む
児童がすすめる授業
まず、安心して集団の中で過ごすことができる学級を創ることが大切です。それを土台に友だちを大切に思う気持ちや友だちに働きかける喜びに気づくことで大切な集団に貢献したいと感じることができます。児童が教師と共に学習計画から授業展開まで進めることができるよう取り組むことは、教師が一方的に進める授業より手間がかかりますが、この役割をすべての児童が経験することでリーダーの喜びとリーダーを支える喜びの両方を体験し、集団に貢献することの喜びや誇りを持つことができるのです。
異年齢でリーダーを育てる
誰もがすぐにリーダーシップを発揮できるわけではありません。毎年一、二年生がペアを組んで行なわれる生活科の「学校探検」は、リーダー指導のよい例になります。先日行われた「学校探検出発式」では、めあてや注意すること、加えてコロナ対策まで二年生のリーダーが司会を担当して活動を進めていました。一年生の目に映る二年生の姿は、きっと頼もしいモデルとなったことでしょう。
卒業生が研修会講師に
こうして低学年から計画的にリーダー指導を受けた児童が卒業時には感動的なリーダーの姿をしめしてくれました。その後、本校の教職員研修会でも講師としての役割を果たしてくれました。なぎさの教育を受けた率直な感想や想い、今後の展望や願い等々、中学生の言葉の一つ一つが私たちの大切な糧となりました。忙しい中学生ですから、もちろん打ち合わせは、タブレットを駆使して行われたのですが・・・。体育科の冒険遊びや全学年で実施する自然体験宿泊学習。児童会活動を中心とした音楽会、運動会、なぎさ祭の三大行事。日々の授業。これらのすべてが、地球規模で活躍するグローバルな人材の基礎を培う教育(なぎさStyle)につながっています。