なぎさ公園小学校では、児童の主体的な学びや自発的な行動を促す教育に力を注いできました。なぎさっ子の四つの柱の一つに「なぎさっ子は、人の役に立ち、人に喜ばれる行いを進んで実践する子どもです」という言葉があります。昨年は、新型コロナウイルス感染症という未知の病気のため、本校の特色教育「なぎさstyle」の教育を従前のように行うことが難しい日々でした。それでも今できる最高の形を追い求めて新しいものを創りだすことができたのは、何と言っても、なぎさっ子の学びに向かう意欲、それを後押しする教師の知恵と工夫の賜物でした。
お見事な六年生
NET(Nagisa Enjoy Time)
3月はじめに異年齢のグループで遊ぶNETが行われました。児童会活動の中で「みんなで楽しいことをしたい」という声で始まったNET。コロナ禍でなかなかできませんでしたが、ようやく念願かなって行ったのが異年齢グループでの連続大縄跳び。いつもと違って、どのグループが一番よく跳んだのかを競うのではなく、みんなで目標の回数を超えようというもの。企画担当の子どもに聞くと、練習の時、跳んだ回数の合計をはじめの目標にしたとのこと。2回目の目標は、28グループが1回ずつ多く跳ぶと合計28回多く跳ぶことになり、それを目標値にするというものです。2回目、3回目と28回ずつ飛ぶ回数をふやすことで一体感が生まれ、見事目標を達成してみんな大喜び。笑顔がグランド中に満ち溢れました。みんなの気持ちを大事にした六年生の計画のすばらしさに脱帽です。
卒業式の後のサプライズ
卒業した6年生は、3年生の時からいろいろな行事を自分たちの手で行う「匠(リーダー)」の取り組みを続けてきました。「卒業式の匠」たちは、先生にも内緒で保護者や先生、友だちへの感謝のメッセージを密かに創っていたのです。画面いっぱいに映し出された思い出の写真やメッセージは、タブレットで情報を交換し、構成や写真選びも着々と行ったとのこと。協力をお願いした数名の先生の力を借りて創った動画が体育館に映し出されるというサプライズに大きな歓声が沸き起こりました。
何も知らされなかった担任は、涙で言葉にならないほど驚き、感動と喜びでいっぱいの様子。コロナ禍の中で、「なぎさstyle」の教育もままならない日々が続く一年間でしたが、困難に直面してもなお、このように豊かな感性を持ち、たくましく成長した姿で旅立つ卒業生の前途に幸多かれと祈る一日となりました。
何も知らされなかった担任は、涙で言葉にならないほど驚き、感動と喜びでいっぱいの様子。コロナ禍の中で、「なぎさstyle」の教育もままならない日々が続く一年間でしたが、困難に直面してもなお、このように豊かな感性を持ち、たくましく成長した姿で旅立つ卒業生の前途に幸多かれと祈る一日となりました。
