特別な1年にするために

 昨年は、新型コロナウイルス感染症という未知の病気と人類との戦いという様相が続きました。世界中が不安な空気に包まれたまま、新年を迎えたと思います。未来を見据えた教育改革の一つとしてICTの活用に取組んでいた本校では、休校中全国の小学校の中で約5%しか実施できなかったと言われるオンラインでの学びを継続することができました。他に先駆けて取組んでいたことが幸いしたのです。また、このような時でさえ、特色教育「なぎさスタイル」の教育を何とか続けることができたのもなぎさっ子の学びに向かう意欲とそれを支える教師の知恵と工夫があったからです。


●自然体験学習のかわりに


 自然体験宿泊学習は、一年生から五年生まですべて中止となりました。六年生の修学旅行は、かろうじて3泊4日の壱岐への旅を1泊2日山口への旅へと縮小して行うことができました。これらの行事では、集団生活を通して自然に親しみながら、規律・責任・主体性や自主性・協力などの力を養います。できなかった行事に代わり、それぞれの学年が新型コロナウイルス感染症への対応策を講じながら、学年行事を工夫しました。六年生と一緒にクラス行事を計画して楽しんだ一年生。巨大迷路を体育館いっぱいに作った二年生。基地づくりに汗を流した三年生。四、五年生も3月までにリーダーを中心に、主体的に取り組むことでしょう。


●異年齢のつながり


 グループや異年齢での学習活動が思うように行えない現状ですが、一年生と六年生は、ペアの交流を深めるために交換ノートの取組をしています。互いに嬉しそうにノートを見合う姿はほほえましい限りです。六年生が修学旅行に出かけるときも一年生から手づくりのお守りが渡されました。このような人とのつながりを大切にする活動は、本校が目指すグローバルな人材に必要な資質を育む学びの一つになっています。相手を尊重する心や異文化・多様性への理解に通じる力であり、日々の暮らしの中で養われるものだと思います。


●六年生の想い


 卒業を控えた2月末には「六年生を送る会」が行われる予定です。一月の初めには早々と六年のリーダーたちが在校生へのメッセージを準備している様子が見られました。予断を許さない社会情勢を見据えて今自分たちができることを粛々と進めるという決意のほどがうかがえました。何もできなかった1年ではなく、いつもと違う特別な1年にしたいと願いながら。





渡邊あけみ校長


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