花粉症がつらい人へ。舌下免疫療法

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鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなど、大人だけでなく子どもも悩まされる花粉症問題。しかも子どもの花粉症は年々増えています。しかも花粉症が一度発症すると病院に行っても治るものではありません。


4つの花粉症治療

①まずは予防。花粉症を吸わない、お家に持ち込まない
②初期治療、早めに治療を行うこと。抗ヒスタミン剤や点鼻、点眼などの準備
③体質改善を促すアレルゲン免疫療法【舌下免疫療法】
④注射(小児にはお勧めしません)

花粉症治療の中で、近ごろ効果を上げているのが「舌下免疫療法」です。「舌下免疫療法」はスギ花粉とダニのアレルギー症状を根本から治すことができる治療法とされています。


治療は花粉飛散時期にはできない

「舌下免疫療法」はスギ花粉の飛散期間はアレルギー反応が強く現れることがあり、治療を開始するタイミングは、この期間を避けなければなりません。(ダニアレルギーは時期に関係なくいつでも開始可能)治療開始時期の目安としては、花粉飛散時期を避けた5月中旬~11月頃 です。


5歳からできるスギ花粉症の最新治療【舌下免疫療法】

舌下免疫療法は、アレルギーの原因になるスギ花粉を舌下から服用し、3年から5年かけて体を少しずつ慣らしながら症状を軽減する治療法です。これまでの症状に比べて約70%の患者さんに効果があったとの報告がなされています。ただ短期間の治療ではなく、この期間は毎日服用しなければなりません。月1~2回は通院して、薬の副作用がないかどうか、花粉シーズンにさらに体調の変化などを観察します。服用は1日1回、ベロの下に錠剤を1分間保持おくだけ。運動やお風呂に入る2時間前後は使用禁止ですが、基本的には開始の際に医師と相談の上、使用してもらいます。
まずは初回投与時のみ、薬によるアレルギー反応がでないか確認するため院内で待機してもらいます。院内で安全性を確かめて、その後問題がなければお家で服用が可能になります。治療には根気が必要ですが、深刻な症状のお子さんにはおすすめです。





今井崇勝院長