小児副鼻腔炎について
風邪の延長で副鼻腔炎に
副鼻腔炎とは、細菌やウイルスに感染、アレルギー性鼻炎などで副鼻腔粘膜に炎症が起こり、鼻づまりや鼻水、咳、目やになど、さまざまな不快な症状が現れる病気です。基本は大人と一緒で風邪を長引かせたときに起こります。お子さんの鼻水や目やにが長く続く場合は注意してください。
子どもの副鼻腔炎の特徴
・大人と違い「頭が痛い」「ほっぺたが痛い」などの痛みを訴えることが少ない
・副鼻腔はまだ未発達で小さい
・鼻腔(鼻の中)が小さいため、ネバネバした鼻水が1日中出ていることが多い
・副鼻腔はまだ未発達で小さい
・鼻腔(鼻の中)が小さいため、ネバネバした鼻水が1日中出ていることが多い
なかなか判断が難しい「副鼻腔炎」と「風邪」
副鼻腔炎の原因は風邪が発端のことが多いです。大人と違って免疫力のないお子さんは風邪を続けて引くことも多いので、どこまでが前の風邪なのか判断がつきにくく、副鼻腔炎を診断する前に、その前段階の風邪を診るのでなかなか診断しづらいものがあります。ただ何事もなく2週間も鼻水が出るのなら一度病院で診察してもらいしょう。
検査はなく、所見で判断
お子さんの場合は副鼻腔炎の診断は程度を見なければならない場合にはレントゲンや鼻にカメラを入れる事もありますが、大抵の場合には経過、症状、鼻の中の状態や鼻水の性質で概ね判断をすることが多いです。
副鼻腔炎は、風邪と同じような治療
治療は細菌感染を疑うときは抗生物質、鼻が悪ければ鼻の薬、痰がでるときは去痰剤などを中心に、風邪と同じような治療です。急性なら1〜3週間で治ります。ほとんどのお子さんはお薬により治療し、まず手術をすることはありません。
副鼻腔炎は中途半端に治療を止めないように
お子さんができるのならご自宅で鼻かみや鼻うがいなどを行いましょう。気を付けてほしいのは副鼻腔炎の治療は中途半端で終わらないこと。ご家庭で良くなったからと判断して治療をやめる方が非常に多いです。風邪さえ治れば、もともと空洞が小さいので自然治癒の可能性もあります。治っているかどうか見た目の判断では分からないのが副鼻腔炎。前から鼻水が出ていなくても、鼻の後ろにずるずると鼻水が入るので家族は気付きにくく、お子さんも訴えません。判断が難しいので「薬をいつやめるか」などを医師に相談することをおすすめします。