花粉症と風邪の症状について

風邪と花粉症


 花粉症と風邪、新型コロナウイルスの症状は多くの点で共通しています。鼻水・鼻づまり・くしゃみなどがある場合、その原因や対処法の判断に迷われている方も多いのではないでしょうか?  花粉症と風邪の違いとしては、まず目のかゆみが挙げられます。  花粉症では目がかゆくなりますが、風邪では目はかゆくなりません。時期的に熱はなく鼻水やくしゃみが長引くようでしたら、花粉症の可能性を考えましょう。  小さい子ほど、初期は風邪との見分けがつかない場合もありますが、喉と鼻の診察をしたり、血液検査をしたりすることで診断することができます。 お子さんの花粉症によるアレルギー性鼻炎は年々増加。その理由には3つあり、《①杉が樹齢のピークを迎えて、一番活発な時期》《②子どもの環境や免疫力の変化》《③親からの遺伝》が挙げられます。しかも花粉症が一度、発症すると病院に行っても治るものではありません。発症前でも花粉にふれる時間をできるだけ減らして、日常的にできることを知り、予防してあげたいものですね。
まずは情報を活用して、外遊びや外出の時間帯を検討しましょう。特に飛散が多いのが通園時間帯の朝方と夕方です。マスクを着用するときは、隙間なく口と鼻がちゃんと密着させることが大切です。また家に花粉を持ち込ませないように、帰宅時の衣類はよく払い、洗濯物は部屋干しにすれば、加湿器代わりになり、湿度が保てます。
この時期連日、くしゃみ・鼻水・鼻づまりがあるようなら、診察を受けることをおすすめします。


花粉症と風邪の症状の違い

《 症状 》
【 花粉症 】
【 風邪 】
●痒くなる
●充血する
●涙が止まらない
●痒くなることはない
●ムズムズする
●鼻づまりがひどい
●ザラザラした鼻水
●ムズムズしない
●長引くことは無い
●ねばねば、黄色っぽい鼻水
くしゃみ・咳 ●かなりの頻度でくしゃみがでる
●一日中でっぱなしもしばしば
●くしゃみよりも咳がでる
頭痛 ●症状が酷い場合に ●よく見られる
のど ●痒くなる(どちらかと言えば) ●痛くなる(どちらかと言えば)





今井崇勝院長