呼吸の仕方で睡眠の質は変化する

これまで口呼吸と「歯並び」の関係についてお伝えしてきましたが、今回は口呼吸と「睡眠」の関係についてです。鼻呼吸で成長すれば顔は前に成長します。なぜなら、舌が上顎を前に押し出してくれるからです。逆に口呼吸で成長すれば舌が上顎をサポートしないため顔は後ろに回転成長してしまいます。「口呼吸」で顔の成長が後方に回転することが「咽頭の狭い顔立ち」をつくりあげてしまうのです。


咽頭の狭さが睡眠に影響!?
私たちが眠ると筋肉は緩みます。これは舌や軟口蓋(上顎の奥『のどちんこ』のあたり:下図参照)も同じことで、眠ると重力方向に垂れ下がります。


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もしも咽頭のキャパが大きければ垂れ下がった舌や軟口蓋が喉を塞ぐことはないでしょう。しかし、咽頭のキャパが小さければ喉を塞いでしまうのです。
イビキというのはキャパの小さい咽頭が舌や軟口蓋によってさらに狭くされることで音が鳴ります。つまり、イビキをかいているお子さんの顔は前方向への成長が不足していると考えるべきなのです。


口呼吸で起こる体への悪影響
イビキのような「抵抗性の呼吸」は騒音による周囲への影響よりもっと恐るべきことが起こります。それは心臓の肥大です。心臓が肥大すれば沢山の血液が心臓に流れ込むので心臓への負担が増えてしまいます。このとき、心臓は負担を減らすために水分を出すように命令します。これがなかなか治らない夜尿症の原因である場合が多いです。
子ども矯正はまず睡眠を改善することに一番メリットがあると考えています。なぜなら深い睡眠を得ることで十分な成長ホルモンが分泌されるからです。口呼吸によって成長に差が出ることは海外の論文にも書かれています。
ママンペールを読んでるお父さんお母さんは昼間の眠気はないですか?もしかしたらご自身の睡眠も悪くなっているかもしれません。お子さんには同じ思いをさせたくはないですね。





田中宏尚-院長