口呼吸と顔の成長と歯並びが関係していることを前回お知らせしました。今回は口呼吸によって顔のどの部分が影響を受けるのかについて、なんと人類の進化をまじえて説明してみたいと思います。今回の内容は歯並びが悪くなることを理解するためには避けては通れない大切なお話になります。
かつて私たちの先祖である原人は犬などの哺乳類と同じように口が前に出っぱっていました。やがて人類は二足歩行をするようになり、前を見て行動するために目が顔の中央に位置するようになりました。そしていろいろ頭を使うようになり賢くなった結果、脳も大きく成長しました。これらの条件を満たすために私たち人類は頭と顔が直角に曲がった形に進化したのです。この顔の部分は大きく分類すると「上あご」と「下あご」に分けられます。