休み明けの体調不良についてお話します。

●はじめに


子どもたちにとって、夏休みのような長い休みは、日頃時間がなくてできないこと、普段と違う体験のできる絶好の機会です。楽しくてうきうきする期間ですね。ところが、休み明けになると、その反動で体調不良になってしまうことがよくあります。その対策について考えてみましょう。


●体調不良の症状と原因は?


だるさや疲労感、食欲不振、頭痛、めまい、立ちくらみ、気力の低下などの症状がみられます。心と体の疲労といえるかもしれません。休みの日はワクワクして、つい不規則な生活を送りがちです。これに加えて、夏では暑さによる体力消耗、室内外の温度差により、体調を崩してしまいます。この本態は、自律神経のバランスの乱れと考えられます。


●規則正しい生活を


①起床と就寝の時刻を決める
②午前中に朝日を浴びる
③適度な運動を心がける
④良質な睡眠をとれるようにする
⑤水分補給とバランスの取れた食事
タンパク質とビタミン類、ミネラルをしっかり摂取します。特に朝食を抜かさないようにします。
⑥ぬるめのお湯で入浴しリラックス
⑦スマホなどメディアの時間を守る
⑧環境の調整
夏ではエアコンにより室温を26~28℃に設定し、外との気温差が、5度以上にならないようにしましょう。


●ラジオ体操はお勧め


朝早く起きて行うラジオ体操は、規則正しい生活の始まりにうってつけです。ストレッチや筋トレの効果もあり、全身の運動になります。血行も良くなるため、身体のだるさも緩和できます。


●計画と見直し


長い休みには、宿題、家庭学習、習い事、旅行や行事、友だちと遊ぶ約束などがあります。時間割やチャイムもないため、自分なりの目標をもって、計画を立てることが大切です。親子で相談して、一日と長期の計画を立ててみましょう。自分で決めたことは、実行しやすくなります。途中で計画通りに進んでいるかを評価し、計画の立て直しを一緒にするとよいですね。夏休みの宿題が終わらずに、最後にバタバタするのは避けたいものです。


●おわりに


私も学生時代、夏休みの終わりになると、体がだるくなって、そのことを親に訴えていたように思います。「疲れよ。ダラダラするからよ。」と言われていたような気がします。「規則正しい生活に戻せ」ということだったのでしょう。休み明けの体調不良のため、学校に行けなくなるお子様もおられます。自律神経の調整のために、生活習慣を見直し、規則正しい生活を実践してみましょう。





野村真二院長