●はじめに
子どもは、ちょっとしたことで体調を崩しやすいもの。いろいろな感染症にかかりながら、免疫をつけて大きくなっていきます。子どもの感染症は、年齢が低いほど重症化しやすいですが、回復も早いです。いざというときのために、子どもの病気とその対処法について、知っておくようにしましょう。
●はじめに
子どもは、ちょっとしたことで体調を崩しやすいもの。いろいろな感染症にかかりながら、免疫をつけて大きくなっていきます。子どもの感染症は、年齢が低いほど重症化しやすいですが、回復も早いです。いざというときのために、子どもの病気とその対処法について、知っておくようにしましょう。
●感染症の予防
バランスのよい食事、十分な睡眠、外遊びや運動は、免疫力をつけるために大切です。予防接種により免疫をつけておくこと、家族がうがい、手洗いをして、感染症を持ち込まないように気をつけましょう。子どもでは、緑茶、紅茶を薄めてうがいをするとよいですね。コロナ流行とともに、手洗いとアルコール消毒、2歳以上ではマスク着用が推奨されています。
●病気のときの注意点
①水分を十分に摂取し、消化のよい食事にしましょう。水分は経口補水液がおすすめで、果汁で少し味付けをすると飲みやすくなります。水やお茶ばかりでは、糖分がとれません。経口補水液が苦手な場合、スポーツドリンク、薄めたジュースでもよいでしょう。嘔気があるときは、ゴクゴク飲ませず、スプーン1杯程度を頻回に。嘔吐や下痢のときは、柑橘系の飲み物、乳製品を控えます。消化のよい食べ物として、うどん、おかゆ、味噌汁、スープ、卵、豆腐、白身魚などがあげられます。
②熱が高く、寒がっているときは、布団や衣類で保温し、暑がっているときは、薄着にします。熱のため食べられない、眠れない場合、解熱剤を使用して下さい。
③部屋の温度、湿度を適切に調節し、エアコン、扇風機の風が、直接当たらないようにします。
④熱のときは入浴を控え、体を拭く程度にして、熱が下がった後もシャワーからはじめます。
⑤水枕、額の冷却は、解熱効果はありませんが、頭痛を軽減する効果はあります。嫌がらず、楽になるならやってみます。腋や股のつけ根を冷やすと熱は下がりやすく、薬局で売っている「わきアイス」は便利です。
●外来を受診する目安
①顔色が悪い、ぐったりしている、反応が悪い
②呼吸がしんどそう
③けいれんが5分以上とまらない
④嘔吐が頻回で尿が出ていない
⑤激しい腹痛、血便
⑥激しい頭痛、嘔吐
⑦外傷、熱傷、誤飲
●おわりに
保育園に入ると、頻回に熱を出して心配になりますが、徐々に強くなっていくことがほとんどです。園や学校で流行っている感染症を把握し、病気の情報や対処法を熟知しておくと、心強い味方になります。かかりつけ医に相談しながら、たくましく成長していくお子様を、しっかりと見守っていきましょう。