●はじめに
子どもがストレスを感じると、自分の気持ちを適切に表現できないため、体の不調や行動の変化として現れます。子どもはストレスをひとりで上手に解決できません。ストレスのサインに気づき、ストレス解消の手助けを早目にしてあげることが大切です。
●はじめに
子どもがストレスを感じると、自分の気持ちを適切に表現できないため、体の不調や行動の変化として現れます。子どもはストレスをひとりで上手に解決できません。ストレスのサインに気づき、ストレス解消の手助けを早目にしてあげることが大切です。
●ストレスのサイン
体のサインとして、不眠、食欲不振、腹痛、頭痛、倦怠感など、行動のサインとして、活気がない、口数が減る、笑顔がなくなる、視線を外す、落ち着きがない、乱暴になる、できていたことができなくなる、爪をかむ、目をパチパチさせるなどがあります。
●話を聞くこと、書き出すこと
助言や注意をすることなく、子どもの話を聞くようにします。寄り添ってスキンシップをすると、自分はひとりじゃない、と感じられるようになります。まずは声かけから…。周囲の大人が笑顔で元気でいることが大切です。「書く」ことは、話を聞いてもらうのと同じ効果があります。小学生になると、日記の習慣をつけるとよいですね。その日にあったことを書き出し、必ずよかったこと、楽しかったことも書くようにします。
●好きなこと、得意なことを持つ
好きなこと、得意なことをリストアップしてみましょう。外遊びやスポーツ、工作や音楽、外出や旅行により、気分転換をします。自然の中に身を置くと、心身ともにリフレッシュができます。お手伝いをしてもらい、しっかりほめてあげると、自信と笑顔が戻ってきます。ネガティブな感情には、体を動かすことが効果的で、ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操がお勧めです。部屋の片づけ、掃除は運動にもなり、気持ちの整理につながります。
●考え方を変える
楽しいことをして息抜きをするだけでは、ストレスは解決されません。目の前の問題を認識することが必要になります。事実を受け止め、一緒に解決方法を探ります。目標を掲げ、スモールステップで達成していくようにします。「まあいいか」「失敗しても大丈夫」「自分はできる」と考え方を変えると、前向きになれます。できていること、なりたい自分に目を向けましょう。自分自身をほめてあげることが大切です。
●深呼吸をする
呼吸に集中します。腹式呼吸で、10秒呼吸法(息を全部吐いた後、1~3で鼻から吸い、4で止め、5~10で口から吐く)を行うと、心が落ち着きます。起こっていない未来を心配すると不安になり、済んだ過去を思い返すと後悔で一杯になります。「いまここ」に集中することが、幸せの鍵です。
●おわりに
生きている限り、ストレスはつきものです。ストレスのつきあい方に正解はなく、試行錯誤しながら、自分に合った方法を探していくものかもしれません。ストレスとの上手なつきあい方を習得すると、「何があっても大丈夫」という自信につながり、心身ともに健康で、充実した人生を送ることができます。ストレスをばねにして乗り越えることで、人は成長することができます。ストレスを認識して受け入れ、上手に向き合っていきましょう。