●はじめに
新型コロナウイルスが、全国で猛威をふるっています。これまで子どもでの感染は少なく、重症化もしないといわれていましたが、感染力の強いデルタ株は、子どもにおいても、家族内感染、園や学校での集団感染が増加しています。子どもにおける感染対策について、考えてみましょう。
●はじめに
新型コロナウイルスが、全国で猛威をふるっています。これまで子どもでの感染は少なく、重症化もしないといわれていましたが、感染力の強いデルタ株は、子どもにおいても、家族内感染、園や学校での集団感染が増加しています。子どもにおける感染対策について、考えてみましょう。
●手洗いとアルコール消毒
接触感染に対して、石鹸を使った手洗いが有効です。流水15秒の後、石鹸をつけて、手の平、手の甲、指先と爪、指の間、親指、手首の順に30秒かけて洗い、流水15秒でしっかり流します。タオルの共有を避け、ペーパータオルか自分専用のタオルにします。濡れたタオルを放置すると、雑菌が繁殖するので注意しましょう。子どもには親が手洗いの見本を見せ、歌を取り入れたり、「上手!」とほめたり、ご褒美シールを使ったりして、楽しく手洗いができるようにしましょう。外出時には、アルコール消毒が便利です。手洗い後に、水分を十分拭きとってアルコール消毒をすると、殺菌効果が倍増します。
●マスク着用
マスクは、咳やくしゃみの飛沫を防止、相手の飛沫をブロックする効果があります。ひだ付きでは、ひだが下向きの方が表側です。隙間のないように鼻に密着させ、下部分を伸ばし顎が出ないようにします。外すときには、マスクの表面に触れないように、耳にかけたゴムの部分を持って外します。蓋のついたごみ箱、ビニール袋に捨て、手洗いをしましょう。2歳未満では、窒息や熱中症の危険性から、マスクは勧められません。5歳以下では、マスクを安全に使用できるように、周囲の大人が監視する必要があります。
●うがい
起床時、帰宅時、食事前には、うがいをしましょう。まず、口の中をくちゅくちゅとゆすいで吐き出します。次に、水を含んで上を向き、のどの奥までのがらがらうがいを15秒程度、2回繰り返します。この順番は、口腔内の細菌、ウイルスを喉の奥に移動させないために大切です。うがい薬や緑茶、紅茶を使うと効果的です。
●換気と加湿
空気の通り道を作るように換気をします。1~2時間に1回、5~10分の換気が推奨されます。空気清浄機も有効です。部屋に洗濯物を干したり、加湿器を使用して、湿度を40~60%程度に保ちましょう。
●個人の免疫力を高める
適度な運動、バランスのよい食事、質のよい睡眠が大切です。規則正しい生活を心がけ、自律神経を整えると、免疫力が高まります。家族で問題点を見直し、改善できるところから変えて、習慣化するとよいですね。
●おわりに
ワクチン接種が広まり集団免疫ができるまで、感染対策を徹底し、免疫力を高めて、乗り切っていくしかありません。行事や友達との会話、外遊びの制限から、子どもたちの心の状態は、不安定になっています。コロナ禍では、規則正しい生活と家族の絆が大切です。メディアに依存することを避け、家族の会話を増やし、家族で楽しむ運動や遊びを計画してみましょう。