国家資格【保育士試験】に独学で挑んでみた《体験談》

この記事は2021年9月27日に作成および更新したものです。
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こんにちは!
実は筆者は今年4月に国家資格である【保育士】の試験にチャレンジしたのでその体験談を詳しく書かせてください。

保育士の試験に挑んだ理由は「保育士として働きたいから」というわけではありません。
現時点で保育士として働く予定はないのですが、自分の育児に役に立ちそうなこと、今後のキャリアに活かせそうなこと、以上の二点からチャレンジしてみることにしました!
あとは単純に時間が余っていて何か勉強したかったというのも理由の一つです。

ちなみに試験会場では男性も結構いましたし、色んな年代の方が受けに来ていたという印象です。
今は共働き家庭も増えていて保育士の需要も高まっていること、保育士不足が叫ばれていることとも関係あるのかもしれませんが、こんなにたくさんの人が受けるんだなと感じました。


▼この記事を読んで分かること
◎【保育士試験】の受験方法
◎【保育士試験】の概要

この記事を読めば、【保育士試験】を受験する方法が分かるので、ぜひ参考にしてみてください。

1.【保育士】について

まず、【保育士】についてです。

保育士さんと言えば『保育園の先生』というイメージですよね。

Wikipediaには以下の通りにあります。

保育士とは、一般に保育所など児童福祉施設において子供の保育を行う者。
日本の国家資格の一つである。

児童福祉法には以下のように定義されています。

「この法律で、保育士とは、第18条の18第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。」
名称独占資格の一つである。


そう、【保育士】は国家資格なのです。
各都道府県知事への登録が完了し、知事から保育士証の交付を受けて初めて保育士の名称を用いて勤務することができます。
実際には保育園以外にも様々な児童福祉施設等で活躍される保育士さんがおられます。

【保育士】になるためには?

では保育士になるためには、正確には保育士資格を得るためにはどう知ればいいのでしょうか。
保育士資格を得るためには二通りの方法があります。
保育士試験を実施する「全国保育士養成協議会」の公式ホームページには以下のようにあります↓↓

(1)都道府県知事の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業する。
(2)保育士試験に合格する。

上記いずれかに該当する者は、保育士の登録を受け、保育士証の交付をもって保育士として働くことができます。

つまりは保育士になるための学校で勉強するか、保育士試験を受けて合格するかどちらかということですね。
この度は筆者が挑戦した、「保育士試験を受けて合格する」方についてご紹介していきますね。

2.【保育士試験】について

では保育士資格を得るための【保育士試験】についてみていきますね。

保育士試験は一定の受験資格を持つ方であればだれでも受けることが可能です。

筆者は大学を卒業しているため、受験可能でした。

また幼稚園教諭等の保有資格によって筆記試験の一部科目が免除されたりと細かい設定がされているため、受験資格についてはこちらをご覧ください。

その他、試験の概要をご紹介します。

試験概要

では【保育士試験】の試験概要についてです。

【保育士試験】は年二回(前期・後期)実施されています。
それぞれ「学科試験」「実技試験」があり、「学科試験」に合格した者のみ後日「実技試験」を受けることができます。

【学科試験】は9科目あり、二日間にわたって行われます。

【一日目】保育の心理学
     保育原理
     子ども家庭福祉
     社会福祉

【二日目】教育原理
     社会的養護
     子どもの保健
     子どもの食と栄養
     保育実習理論

また「実技試験」については3つの中から2つを選択して行われます。

     ①音楽に関する技術(楽器を使った弾き語り)
     ②造形に関する技術(お絵かき)
     ③言語に関する技術(おはなしの読み聞かせ)

「実技試験」については使用する楽器や課題曲、またおはなしの課題が最初から決められているため練習して挑むことが可能です。
ただ造形に関する技術については当日に課題を出されるのでそこは注意が必要です。
楽器演奏等は簡単には出来ないので練習が必要になりますね。

「筆記試験」・「実技試験」どちらも6割の得点で合格となります。
ちなみに合格率は約23%(2019年・厚生労働省より)と発表されています。

受験するためには

では実際受験するためにはどのような手順を踏んだらいいのかご紹介します。


【1】受験の手引きを請求する
【2】受験料を支払う
【3】手引きに従い、必要書類を揃えて受験申請する
  (受験資格を証明する書類が必要)
【4】受験票が届くのでそれをもとに受験する


ちなみに筆者は必要書類として「卒業証明書」と「戸籍抄本(原本)」を準備しました。
戸籍抄本は卒業証明書と今の名字が異なっているため必要でした。
国家資格なので色々と必要なのも納得ですね。

3.2ヶ月間の独学で受験してみました!

そして筆者は令和三年前期、今年四月の【保育士試験】にチャレンジしてみました!

早くから試験申し込みの手続きはしたものの、どうしてもモチベーションが上がらず勉強し始めたのは試験日の約2ヵ月前でしたが、合間を見て勉強を頑張りましたよ!

もともと筆者の周りに【保育士試験】にチャレンジする人が結構いて、話を聞いて興味があったのでいつか受けたいなと思っていました。

フルタイムの仕事を辞めた今がチャンス!と思い挑んでみることにしました!

ユーキャン等の通信教育でしっかりとした通信講座を受けつつチャレンジする人もいるかとは思いますが、筆者はあまりお金をかけたくなかったので独学で挑んでみることにしました。


☆今回の受験にかかった費用☆

受験料:12,950円
参考書3冊:約6,000円
必要書類代:約1,000円
合計:約20,000円

独学での勉強方法

筆者は受験のための勉強を決意してからやったことはまず、参考書を選ぶことです。
筆記試験9科目のポイントを抑えた参考書をレビューをもとに選び、上下巻で2冊買いました。
それとは別に科目別になった問題集も1冊買いました。
ちなみにネットのレビューを参考に買うと失敗が少ないのでおススメです。
ではどのように勉強したのか、筆者の独学での勉強法を詳しく書きますね。

【1】参考書を最初から一通り読み込む
【2】出題されそうなところをノートにまとめながらもう一通り読む
【3】問題集を最初から解いていく
【4】苦手な科目の所だけ参考書とノートを読み込む
【5】過去問を沢山解いて間違えた箇所を復習する

ありがたいことに公式ホームページに過去の試験問題&正答を公開してくれているので、過去問の問題集を購入することなく、勉強することができました。
最後はひたすら「過去問を解いて出そうなところを把握し、間違えた箇所の復習を繰り返して苦手を減らしていく」という繰り返しでした。

ちなみに筆者が資格試験を受けるときは大体いつもこの流れで独学勉強しています。
最近はネットに様々な情報がアップされていたりするのでうまく活用したいですね。

その結果と感想

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忘れた頃にはがきで「筆記試験」の結果が届きます。
筆者はご覧の通り一科目不合格となり「実技試験」に進むことは出来ませんでした。
(恥ずかしながら、参考までに結果を載せさせてもらいましたよ。笑)
ただ今回勉強したことで新たに知れたこともありましたし、日頃の育児に活かせることもありました。

最後勉強が間に合わなかった部分もあり全然だめだろうなと感じていましたが、意外にも一科目のみの不合格だったのは嬉しかったです。
筆記試験合格科目については3年間免除されるため、せっかくなので次回もチャレンジしたいと思っています!
(正確には、気が付いたら後期の申請期限を過ぎており受験できずでしたが。笑)

来年は忘れることなく申し込みたいと思います!

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では、筆者が受けてみた感想です。
「実技試験」は受けていないのでわかりませんが、「実技試験」の合格率は約90%というデータもあり、「学科試験」の方の合格率が圧倒的に低く、「学科試験」の方が難しいのかなと思います。
確かに生活にあまり直接的に関係のない科目については中々頭に入ってこず、難しく感じました。(社会福祉等、福祉関係科目)
福祉関係の話、特に福祉の歴史・人名等は覚えるのに苦労しました。
でも、逆に子育てをしたことがある方なら詳しく勉強しなくても、育児をする中で自然に身につけた知識をそのまま役立てる科目もありました。(子どもの保健、子どもの食と栄養)

あと個人的には、試験会場がたまたま自分の卒業した大学だったのでとても懐かしかったです。
もちろん学部は違いましたが、久々に学食でお昼ご飯を食べたりして若返った様な気分になりましたよ(笑)

結果、勉強も楽しかったし受けてみて本当に良かったと思います。
ただ科目も9科目とかなり多いのでさらっと勉強しただけでは簡単には受からないな、とも感じました。
せっかくなので、次回はしっかり勉強して挑みたいと思います。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

筆者は新しい知識をインプットすること・勉強することが大好きなので【保育士試験】の勉強はとても楽しかったですし、日常生活に活かせることも多くとても勉強になりました。

もし気になる方は是非気軽にチャレンジしてみてくださいね。

【保育士試験】について詳しくはこちらをご覧くださいね。
(担当ライター:サニー