よく見る添加物と成分表示の読み方

この記事は2022年10月17日に作成および更新したものです。
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スーパーやコンビニなどに買い物に行き、食材やおやつを手に取った際、その商品に使われている原材料などは全く気にせず好きなものを購入する、という人もいれば、しっかり食品成分表を見てから商品を選ぶという人もおられると思います。

商品パッケージに記載されている成分表示には、色々な材料や添加物の表記がされています。

添加物にいたっては、難しい漢字が羅列してあるものや、見たことのないカタカナの名称のものがずらっと並んでいることもありますよね。

できれば、日々の食事において、また、子どものために選ぶおやつについては添加物が少ないもの、もしくは無添加なものを選びたいものです。

この記事では、成分表示の見方や、成分表でよく見かける身近な添加物の種類などを数点例に挙げて解説をしてみようと思います。


▼この記事を読んで分かること

食品成分表示の見方。
添加物の種類の一例
添加物との付き合い方

この記事を読めば、よく見る添加物について理解することができ、

食料品やおやつを選ぶ時のひとつのポイントになるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。


1.食品成分表示の見方

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食品を手に取ると、パッケージに表記されている原材料名や消費期限、カロリーなどをチェックすることができます。

一括表示


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商品に記載されているこちらの表は「一括表示」と言われるものです。
原材料名や保存方法、賞味期限などを知りたい場合は「一括表示」をチェックします。

こちらの表示では、使われているものの重量が重い順に原材料名が表記されており、添加物は、原材料名中の「/」(スラッシュ)以降に表記されています。

ですので、一括表示の原材料名をチェックする際に、「/」(スラッシュ)以降に表記されているものが多い場合は、添加物を多く含む食品であるということが分かります。

また、添加物表記は、「/」(スラッシュ)ではなく、原材料名と添加物の記載欄を分けて表示する方法もあります。

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原材料名と添加物の記載を分離した一括表示

栄養成分表示


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カロリーや栄養成分を確認したい場合は「栄養成分表示」をチェックします。

栄養成分表示で義務付けられているのはカロリー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量のミネラルの5つの成分です。

たんぱく質を多く含む食品を選びたい、脂質が多い食品を避けたい、などという時にチェックする項目です。
自分の健康状態や目指している美容やダイエットの目的によって必ずチェックしておきたいですね。

しかし、こちらは栄養成分表示と実際の値との誤差の許容範囲として±20%が認められているため、数値はあくまでも目安として捉えるのが理想と言えます。

2.よく見る添加物の一例

異性果糖(果糖ぶどう糖液糖、ぶどう糖果糖液糖、高果糖液糖)

甘い乳酸菌飲料や炭酸飲料、プリン、アイスクリームなど、喉越しが良くて美味しい食べ物には高確率で入っていると言っても過言ではない添加物。お菓子類だけではなく、調味料などにも良く使われています。

これらは、食品加工において甘みを添加する働きがありますが、特に冷たい状態で砂糖よりも甘みを感じやすいという特徴があることと、砂糖よりも安価であるため、市場に流通している商品によく使われています。

甘みがしっかりしているため、人間が本来持っている味覚が鈍ってしまったり、血糖値に影響を与えるなどの心配があると言われています。

保存料(ソルビン酸、安息香酸など)

カビや菌が発生したり、増殖するのを抑える目的として使われる添加物です。

ソーセージやハムなどの加工食品やちくわ、はんぺん、かまぼこなどの練り物、お惣菜やお弁当など、保存性を高めるために様々な食品に添加されています。
また、食品だけでなく、歯磨き粉や化粧品などにも多用されています。

他の添加物と組み合わせて使うことにより、発がん性が生まれると言われているため、添加物を多く使用している加工食品は注意が必要です。


着色料(カラメル色素、赤色○号、青色○号、黄色○号など)

食品に色鮮やかな色を加えたり、日にちが経って色が悪くなることを防ぐために用いられる添加物。
「天然着色料」と「合成着色料」があり、そのうち「合成着色料」は石油から作られる「タール系」の着色料があり、とても発色が良いのが特徴です。

清涼飲料水やアイスクリーム、焼き菓子、あめ、ジャム、かき氷のシロップなどなど、多くの食品に用いられています。

市販のアイスクリームやお菓子など、びっくりするくらい真っ青なものやビビットな色合いのものがありますが、子どもが好んで選ぶものはそういうはっきりした色合いのものが多い傾向にあります。
そういった商品は、より一層子どもの目に魅惑的に映るのかもしれません。

甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリンなど)

最近、よく見かけるようになった「カロリー0」や「低糖質」の食品には必ずといって良いほど使われている人工甘味料です。

カロリーが0とされている所以は、体内で消化・吸収されずにそのまま体外へ排出されるためです。
ですから、ダイエットを頑張っている時のおやつに「カロリー0」のドリンクやゼリーを用いる人も多いかと思います。

しかし、わずかな量でしっかりとした甘みが感じられるので、味覚が鈍化されたり、体内に糖が入ったと脳が認識しても、血糖値が上がらないため、より体が糖分を欲して、甘いものが食べたい欲が強くなると言われたりもしています。

3.添加物との付き合い方


お店で買ってきた商品に記載されている成分表示を見ても分かる様に、どの食品にもほぼ高確率で添加物が入っており、現在では、むしろ添加物が入っていない商品を探す方が難しい程です。

添加物はできるだけ避けたいものですが、「無添加」食材を探し求めて日々の食生活を送るというのも、なかなか難しいものがあります。

皆さんは「オルトレキシア」という言葉を聞いたことがありますか?

健康的な食事を摂ることを目的とし、添加物や食材の産地や使われている原材料などを気にするあまり、食事に対して罪悪感を抱いてしまう新しいタイプの摂食障害のことを指す言葉です。

その、摂取すべきでないと思う対象物は人それぞれ様々で、「添加物」であったり、「グルテン」であったり、「動物性の食品」であったり、「食品の産地」であったり…
健康に対する執着や思想など、偏った食生活を送るあまり、不健康に陥ってしまうという皮肉な現象です。


「健康も気になるけれど、美味しいものも適度に食べたい!」
「ひとつの添加物や食材に対して不必要に怖がるのではなく、日々の食生活において色々なものをバランスよく、摂取していくことが丁度いい」

それくらいなスタンスで、日々の食生活を送ることができれば良いのかもしれません。

また、食品添加物について、知らずに摂取するのと、知識として知っていて選択するのとでは、自ずと摂取する量が変わってくるとも言えるかもしれません。

4.まとめ

本記事では、食品成分表の見方や、身近なよく見かける添加物を例にとって、紹介してみました。

現代では、添加物を全て排除して食事をするということはとても難しいと言えますが、必要以上に排除しようとするのではなく、知識として、知っておくことがとても大切であるといえるのかもしれません。

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(担当ライター:まるぱん子