どう付き合う?どう活かす?デジタル時代の子育て
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どう付き合う?どう活かす?デジタル時代の子育て
いまや暮らしと切っても切れない
デジタルメディア。
私たち大人は抵抗感もなく使いこなしていますが、
就学前の子どもを育てるママパパにとっては
不安や悩みもつきもの。
そこで今回は、上手なデジタルメディアとの
付き合い方やそれを通じた子育てについて
広島都市学園大学 子ども教育学部の
瀧口美絵先生にお話を伺いました。
デジタルメディアと子育ての変化
これまでリアルタイムか録画してでしか見ることのできなかった子ども番組や子どもたちに身近なアニメ。これらが子どもたちが見たい時間、ママパパが見せたい時間に気軽に見られるようになったのは、ここ10〜15年で子どもたちと動画との距離が近づいた大きな転機のひとつです。
そこに加え、コロナ禍でおうち時間が増え、オンラインやテレビ電話が普及しました。私自身も子育て中ですが、今はオープンスペースに行けなくても保育士や保健師の先生とズームで会話ができます。スマホやスマートテレビなど、多くの方が所有しているツールでのつながり方が急速に構築されてきたことも大きな変化と言えます。
デジタルメディアとの付き合い方
例えば鉛筆も、一人ひとりの発達段階に応じて使えるようになるものです。デジタルメディアも同じで、一人ひとりの興味関心に応じて必要になってきます。ただ、いざスマホを自由に使えるようになった時、その危険性やリテラシーを学んでいないといきなりうまくは使いこなせません。ここで大事なのは、幼少期から【家族と一緒にメディア機器を使う習慣を身につけておくこと】。スマホに子守りをさせるのではなく、メディア機器は家族と一緒に楽しむものという意識づけをしておきましょう。教育上いいと思う動画は、小さい画面を一人で見せるのではなく、テレビに繋ぐなどしてぜひ大きい画面で家族一緒に楽しんでみてください。
スマホ子育てが子どもの成長に与える影響
スマホが普及して何十年も経っているわけではないので、実はスマホが子どもの成長に与える影響についての研究は不十分です。ただ、分かっている弊害もあります。夜または暗い場所での動画視聴やゲームは、ブルーライトの刺激が視力や睡眠に悪影響を与えます。また、近い距離で長時間画面を見ることもまだ筋肉が柔らかい子どもの目には悪影響となります。見る時間を減らす、休憩時間を作るなどの工夫をしましょう。
子どものコミュニケーションの発達を心配するママパパもいらっしゃいますが、そもそも動画やゲームは夢中になるように作られているので、その世界に入り込めることは大切です。例えば小1なら「2時間アニメを集中して見れる」と捉えてみましょう。重要なのは、どの発達段階で何を見せるか。そしてその時の子どもの様子を親も確認しておくことです。
メディア機器を上手に使うには
よく耳にする「ICT教育」とは「インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー」の略称です。つまり【メディア機器はコミュニケーションツール】であることを意識しましょう。家族や友人と一緒に楽しくゲームをしている場面を想像すると分かりやすいですね。実際、小学校で与えられるタブレットも、授業内容を共有するためなどコミュニケーションツールとして多く活用されています。コミュニケーションツールであることを理解しておくと、就学後もスムーズにメディア機器と付き合っていけるのではないでしょうか。
おわりに
お子さんとおでかけ中、道が分からなくてスマホで地図を見ることもあるでしょう。ただ、大人にとってスマホは個人的な所有物という意識が強いため、周りからは子どもを無視してスマホに集中している、と見えてしまうこともあります。ママパパは対外的にどう見られるかを知り、少しだけ気をつけることも大切です。
また、早くデジタルメディアに触れさせたい、メディア機器を使わせたいと思うママパパもいらっしゃると思いますが、こちらから与えるのではなく、子どもたちが興味を持った時に発達段階に応じて与えてあげる、教えてあげるのが基本です。あまり心配しなくても、子どもたちは自然とメディア機器を使いこなしていきます。小さい頃は家族と一緒に使うツールとしてスタートし、時々タブレットで描いた絵をプリントアウトして飾るなど楽しい使い方ができれば、家族みんなが安心して笑顔で活用できるのではないでしょうか。
生まれた時からデジタル機器に囲まれて育つわが子。
「何歳頃から触れさせていいの?」
「成長に悪影響はないの?」
そんな悩みを持つママ・パパは少なくないはず。
今回は未就学児をもつママたちにデジタル機器の
利用状況について質問してみました。
※はたじょとは、働く女性ならではのリアルで感度の高い声を活かして、アンケートや体験レポート、モニタリングなどに積極的に参加してくれる女性が集うトマトコーポレーション読者限定のメンバー組織です。
Q1:子どもが一番利用しているデジタル機器は?
Q2:どのような目的でデジタル機器や、ネット・アプリを利用させている?
Q3:1日の利用時間はどれくらい?
Q4:子どもにデジタル機器やネット・アプリを使用させる上で期待していることは?
●まずは小学校で使用するので、操作には慣らしておきたい。(とんちゃん)
●友達と新しい会話が生まれたり人見知りなど普段話さない子でも仲良くできて人間関係が広がる事を期待しています。(めねぎ)
●デジタル機器やネット・アプリに慣れてほしい。危険も知ってほしい。(ゆっこ)
●小さいうちはあまり見せないようにしていますが、後々は困らない程度に使えるようにしたいです。リモート授業など。(りらくま)
●プログラミングに興味をもってほしい。(ふみこ)
●テレビしか見させていません。好きそうな英語のDVDを買って、夕飯を作っている間だけ見せています。(さんび)
Q5:子どもにデジタル機器やネット・アプリを使用させる上で不安に思うことは?
●ネットなど見て欲しくない内容などを見ること。(みやび) ●目が疲れる、姿勢が悪い状態で見ていること。体を動かすことが少ないこと。(さおり)
●視力や姿勢が悪くなるなど健康面への影響。(とんちゃん)
●触って欲しくないアプリなどを勝手に開いてしまう。(yu)
●依存したり、仲間はずれにされたりしないか。(Yu-minn)
●目に見えないので、状況がわかりにくい。(わせりん)
●騙されないか。ワンクリック詐欺。視力低下。(かな)
●犯罪に巻き込まれないか心配です。(あた)
●発育に悪いのではないか心配。(りらくま)
※「はたじょ」調べ
●調査期間/2022年8月3日〜8月11日 ●対象/未就学児をもつ働く女性
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