”ちょっと助けて“が届くまちへ 〜 一時保育と子育て支援、そして保育士の未来〜

望月主税-統括園長-img


あけましておめでとうございます。今年は「午(うま)年」。颯爽と駆ける馬のように、子育ての日々も、毎日の暮らしも、焦らず、力まず、時には手綱を緩めながら「うま~く」乗りこなしていきたいですね。

さて、先日編集部に届いたある読者の声に、私は思わず深くうなずきました。「急に一時保育が必要になったけれど、公立は前月申請が必要で間に合わず、私立も園ごとにバラバラで、調べるだけで一苦労でした。」コメントをくださったのは、廿日市市にお住まいの女性の方です。子育ての渦中にある切実な現状を届けてくださり、本当にありがとうございます。

一時保育という制度は、「ほんの数時間だけでも、誰かに子どもを見ていてほしい」というご家庭にとって、心の支えになる大切な仕組みです。体調不良、急な仕事、あるいはリフレッシュ……。その“少しの時間”のゆとりが、子育ての重圧を和らげ、また明日から笑顔で子どもと向き合うエネルギーをくれるのです。

市や園の努力により、支援体制は年々充実しています。しかし、実際に必要なタイミングでたどり着けるかどうかは、情報の伝わり方や手続きのしやすさに左右される面も少なくありません。こうした声を改善に生かすとともに、私たち運営側も、日頃から保護者の皆様の想いに寄り添い、支援制度をより身近に知っていただける機会を大切にしたいものです。

また、同時に目を向けるべきは「保育の現場」が抱える課題です。現在、保育士不足が深刻化しており、子どもへの愛情と専門性をもつ保育士を確保することは容易ではありません。制度の充実とあわせて、現場を支える「人」の確保と、保育士が誇りを持って働ける環境づくりは、社会全体で取り組むべき重要テーマです。

保育士の待遇改善は以前より進んでいますが、さらなる魅力向上や働きやすさの整備により、「保育士になりたい」と思える社会の実現が求められています。AIが進化しても、子どもの命と心に触れ、その成長を見守る保育の仕事は、決して代わりのきかない尊い職業です。

私たちの住む廿日市市には、医療費の無償化や地域の温かな子育てイベントなど、素敵な取り組みが多くあります。社会福祉法人宙としても、地域の一員として支え合いながら、保護者の皆様の声を活かし、子育てに優しいまちづくりにこれからも貢献していきたいと思います。


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