幼児の鼻すすりについて
鼻すすりの原因を探りましょう。
鼻すすりがクセになっていると、鼻をすすることで中耳炎を助長させるので、すすらないように気をつけないといけません。クセに関しては地道にすすらないように教育していくしかありませんが、もしかして鼻をすするのには何か原因があり、病気が隠れていることもあります。その代表がアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎。この鼻炎系の病気は、大量の鼻水ではなく、ちょっとの鼻水のため、かむほどのレベルではなく、でも違和感があるのですすってしまう傾向があります。鼻水が出ないのにすすってしまう場合は軽度のアレルギー性鼻炎。もしくは感染症でしばらく調子が悪く、鼻すすりだけが残っている場合には、副鼻腔炎を疑います。後鼻漏といって鼻水がのどに流れてへばりつき、違和感があるのですすっているケースが考えられます。また、そのつながりで中耳炎なっている可能性もあります。ただ中耳炎は間接的なもので、直接的な原因を探る必要性があります。
幼児特有の病気が隠れているケースも!
次にアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が関係ない場合には、アデノイド増殖症が考えられます。アデノイドとは扁桃腺のことです。巨大なアデノイドが原因で、鼻や耳、のどなどに影響を与える病気です。子どものアデノイドは大人より大きいのが普通で、大きいだけでは病気ではありません。6歳をピークにアデノイドは自然に縮小していったり、成長とともに相対的に小さくなったりします。幼児の場合は鼻の奥に抵抗があるので鼻をすすり、咳払いにもつながります。治療法は他に原因がなく、アデノイド自体があまり大きければ手術をするしかありませんが、ただ症状が軽い場合は、通院治療しながら様子を見ても良いでしょう。
どちらにしても、長期的に鼻をすする場合には医療機関でチェックしてもらいましょう。
どちらにしても、長期的に鼻をすする場合には医療機関でチェックしてもらいましょう。
《鼻水・鼻づまりがある場合》
【2歳児まで】こびりついた入口付近を湿らせたベビー綿棒で優しく取り除きます。つまりがひどい場合は風呂上りに市販の吸引器で吸い取りましょう。
【幼児】鼻をかむ練習をスタートしましょう。思いっきりかむのではなく、口から息を吸って、鼻からフンっと前に出すのがコツ。上手にできるようになれば、片鼻ずつかむようにしてください。
【幼児】鼻をかむ練習をスタートしましょう。思いっきりかむのではなく、口から息を吸って、鼻からフンっと前に出すのがコツ。上手にできるようになれば、片鼻ずつかむようにしてください。