●はじめに
「新しい朝が来た。希望の朝だ。」という歌詞で始まるラジオ体操は、1928年に国民保健体操として作られ、夏休みの風物詩として親しまれてきました。1951年に現在のラジオ体操第一、翌年ラジオ体操第二の放送が始まりました。100年に近い歴史のあるラジオ体操ですが、最近、安全面の不安や騒音問題、少子化による参加人数の減少から、ラジオ体操離れが進んでいるようです。
●はじめに
「新しい朝が来た。希望の朝だ。」という歌詞で始まるラジオ体操は、1928年に国民保健体操として作られ、夏休みの風物詩として親しまれてきました。1951年に現在のラジオ体操第一、翌年ラジオ体操第二の放送が始まりました。100年に近い歴史のあるラジオ体操ですが、最近、安全面の不安や騒音問題、少子化による参加人数の減少から、ラジオ体操離れが進んでいるようです。
●ラジオ体操とは
約400種類の筋肉をまんべんなく動かす全身運動です。有酸素運動のため、きちんとやると、代謝がアップし、効果的なエネルギー消費もできます。幼児期には、音楽に合わせて楽しく体を動かすことから始め、動物の真似や大まかな動作の声かけで、興味をひきましょう。動画やお手本があると、真似ることから上手になっていきます。小学生になると、正確な動作で行えるようになり、大人では音楽が流れると、体が自然に動く人も多いのではないでしょうか。
●子どもの運動能力に与える効果
①全身の筋力強化、基礎体力のアップ、肥満対策、怪我の予防
②柔軟性、姿勢の改善
③協調運動やバランス感覚の向上
●子どもの心と学力に与える影響
①集中力や注意力、記憶力、認知機能など学習能力の向上
②社会性や自己肯定感の育成
③ストレス解消と情緒の安定
④自律神経の調整と睡眠の質の改善
●大人での効果
生活習慣病の予防、肩こりや腰痛の軽減、老化による体の機能低下の緩和、転倒や寝たきりの予防、またストレス軽減や気分転換に役立ちます。運動不足の解消や健康維持のため、大人ではその価値が見直されています。
●ラジオ体操を行う時間帯
朝行うのが最も効果的です。朝の新鮮な空気を吸い込みながら体を動かすと、体内時計が整い、規則正しい生活リズムを維持しやすくなります。夏休みの間にラジオ体操を習慣化すると、学校が始まってからも継続しやすくなります。朝に時間が取れない場合、夕食前に親子で行うと、日中の疲れをリフレッシュし、リラックスした時間を過ごすことができます。また、運動前のウォーミングアップとして行うと、怪我を防ぎ、パフォーマンスの向上に役立ちます。
●おわりに
最近、小中学生のスマホやゲームの使用時間が長く、姿勢の悪化や運動不足をもたらし、子どもの筋力や運動能力、身体の柔軟性が低下してきています。運動には生まれ持った得手不得手もありますが、運動嫌いや苦手意識を克服するために、子どもが運動する環境を整えることが大切です。小学校の時期に、身体づくりの基礎を習得すると、一生涯にわたる土台になります。まずは、いつでもどこでも誰にでもできるラジオ体操から…。「やりなさい」ではなく、家族の健康のために、親子で一緒に取り組む時間を作ってみましょう。親子の触れ合う大切な時間になるとよいですね。
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