春のお散歩がもっと楽しくなる♪『いきもの絵本』の選び方【年齢別】絵本の選び方~その⑤

この記事は2026年4月17日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。
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子どもたちは、生きものが大好きです。
道ばたで見つけたあり、葉っぱの上のてんとうむし、庭先で鳴くねこや犬、小さな命との出会いは、子どもたちにとって発見の連続です。
「どうして動くの?」「なにをしているの?」
そんな素朴な疑問は、好奇心の芽生えそのもの。絵本は、その芽をやさしく育ててくれる存在です。
生きものの絵本には、“知る楽しさ”だけではなく、“感じる心”を育てる力があります。
命のぬくもり、不思議さ、懸命に生きる姿――ページをめくりながら、子どもたちは自然と命へのまなざしを深めていきます。

▼この記事を読んで分かること
◎年齢ごとに楽しめる「いきもの絵本」の選び方。
◎子どもたちが生きもの絵本に夢中になる理由。
◎絵本が“身近な自然へのまなざし”を育てる大切さ。

この記事を読めば、いきもの絵本の楽しみ方やお散歩とのつなげ方がわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 年齢に合わせて絵本を選ぶ良さ

子どもは成長とともに、ものの見方や感じ方が少しずつ変わっていきます。
だからこそ、年齢に合わせて絵本を選ぶことで、その時期ならではの楽しさや学びをより深く味わうことができます。
0〜1歳の頃は、大きくてわかりやすい生きものに目が向きやすく、
はっきりとした形や動きのある絵に興味を示します。
2〜3歳になると、「あった!」と自分で見つける楽しさが生まれ、
身近なありやてんとうむしなど、小さな生きものにも関心が広がっていきます。
4〜5歳になると、見つけた虫たちの動きや関係性に目を向け、
「なにしてるのかな?」と想像をふくらませながら、物語として楽しめるようになります。
ですが、子どもの興味や発達は一人ひとり違ます。
年齢だけにとらわれず、その子の「好き」や「気になる気持ち」に合わせて、選んでみてください。

2. 年齢別おすすめ

年齢別におすすめ絵本をご紹介します。

0・1歳におすすめ絵本

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こねこがにゃあ
福音館書店/ひろの たかこ

かくれんぼをしている猫を見つける楽しさが詰まった一冊です。

「あった!」と指さしをしながらページをめくり、ねこが現れるたびに笑顔になる子どもたち。繰り返しの展開が安心感につながり、まだ言葉が少ない時期でも、絵本を通して“見つける喜び”をたっぷり味わえます。

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わんわんなにしてるの
福音館書店/ひろの たかこ

遊んでいるわんちゃんの姿を見ながら、「なにしてるのかな?」と言葉を交わして楽しむ絵本です。

「まてまて」「ねんね」と、子どもなりの表現が返ってくるやりとりは、とても愛らしいです。言葉を覚え始める時期にぴったりの一冊です。


2・3歳におすすめ絵本

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てんとうむしのとん
福音館書店/得田之久

てんとうむしのとんが、しゃくとりむしやありから逃げながら進むお話。

リアルでありながらやさしい絵のタッチが魅力です。春になると実際に出会える虫たちだからこそ、子どもたちはぐっと物語に引き込まれます。

「がんばれ!」と応援したくなり、最後にはほっと胸をなでおろす――そんな心の動きが自然に生まれます。

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ころちゃんはだんごむし
童心社/高家博成・仲川道子 さく

だんごむしのころちゃんが大冒険をする、わくわくいっぱいの絵本です。

春になると、石の下やプランターの陰をのぞき込み、夢中でだんごむしを探す子どもたち。そんな身近な存在が主人公だからこそ、親しみもひとしおです。

“知っている生きもの”が物語の中で動き出す喜びを味わえます。


4・5歳におすすめ絵本

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いもむしれっしゃ
PHP研究所/にしはら みのり

絵本いっぱいに描かれた可愛い虫たちが魅力の、何度読んでも飽きない一冊です。

虫たちの動きやセリフ、豊かな表情に、子どもたちは目を丸くして夢中になります。可愛い虫だけでなく、ちょっぴり怖い虫も登場し、物語の世界に引き込まれていく姿が印象的です。

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ありんこおみこし
小学館/にしはら みのり

ありたちが力を合わせて進む姿は、命の営みの面白さや、仲間と協力することの大切さを感じさせてくれます。

実際にありを見つけると、そのあとを一生懸命ついていき、興味津々な様子の子どもたち。
「何を運んでいるのかなぁ?」「おうちに持って帰るのかなぁ?」と、自然と会話が広がります。

目に見える世界だけでなく、ありたちの暮らしを想像しながら、物語のように楽しむ姿も見られるようになります。


3. 春のお散歩と絵本のつながり

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あたたかくなり、お散歩に出かける機会が増える季節。
ちょうちょやてんとうむし、ありなど、小さな生きものたちが顔を見せてくれる春は、子どもたちの興味がぐっと広がる時期でもあります。

散歩や買い物の途中でふと出会った生きもの――
そんな日常の経験から絵本を選ぶのも、ひとつの楽しみ方です。

また、絵本を読んでからお散歩に出かけると、
「さっきのちょうちょかな?」「ありさんいるかな?」と、子どもたちのワクワクはさらに広がります。

大人も子どもと同じ目線になって、だんごむしやありを一緒に探してみる。
虫の世界を想像しながら過ごす時間の中で、思いがけない子どもの言葉に出会うこともあるかもしれません。

4. まとめ

生きものの絵本は、小さな命に目を向け、「生きているってどういうことだろう」と感じる入り口になるかもしれません。
虫を怖がっていた子が、絵本をきっかけにそっと触れてみたくなる。
犬や猫に興味のなかった子が、「この子、なにしてるのかな」と立ち止まる。
そんな小さな変化の積み重ねが、やがて命を大切にする心につながっていきます。

子どもたちが出会う最初の“自然との対話”は、案外、絵本の中から始まるのかもしれません。
今日めくる一冊が、明日出会う本物の生きものへの、やさしいまなざしを育ててくれます。

(担当ライター:hachi