もう“私”を後回しにしない!婦人科医×ママたちの本音座談会《 子育てとPMS 》

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生活が子ども中心で、
自分の体調や気分の変化に
目を向ける余裕がない…。
そんな毎日を送っていませんか?

PMS(月経前症候群)の不調を
「気のせい」と見過ごし、
気づけば更年期の症状にも悩まされる…

そんな“ママあるある”な
体と心の変化について、
実際に子育て中のママたちと
婦人科医が本音で語り合いました。

“自分のケアを後回しにしないことが、
結局は家族の笑顔につながる”。

そんな大切な気づきが詰まった、
リアルな座談会の模様をお届けします。
読者アンケートと合わせてどうぞ。


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生理前のイライラってあるある?

A子さん:私は妊娠中で今も働いています。体が自由に動かせないので子どもに十分にかまってあげられず、言葉がキツくなることも。そのイライラが顕著なのが生理一週間前。口調がキツくならないよう、その時期は職場では特に意識しています。
B子さん:私も月を通してみるとやはり生理前がイライラしています。主人が単身赴任中なので働きながら家では子どもと一対一。ママが楽しそうだと子どもも楽しそうなので、できるだけ心のバランスは取りたいと思ってはいるけど…。妊娠前までは生理痛もひどい方ではなかったけど、産後に不調を感じやすくなりました。
羽間先生:実際の風船をイメージしていただくとわかりやすいですが、一度出産を経験すると、風船のように膨らんだ子宮が萎みます。萎んだ子宮は風船と同じように、前より少しだけ大きくなっているんですね。こうしたことから、出産を経て体質が変わることはよくあるんです。
C子さん:私も生理前が一番イライラします。口調もですが、無性にジャンクフードが食べたくなって、それで肌荒れしたりもします。でも、私の場合は産前の方が生理痛がひどかったですね。
羽間先生:逆のパターンももちろんあって、産前産後で体質が変わりやすいんです。


止まらない女性ホルモンの変化…PMSってあきらめるしかないの?

羽間先生:最近耳にされることも多い「PMS(月経前症候群)」は、生理10日前〜3日前くらいに起こる生理前の不調で、生理になると急に改善するのが特徴です。一方で、生理に伴って起こる不調は「月経困難症」と呼ばれます。どちらかだけの方もいれば、両方の症状がある方も多いです。まずは自分が“いつからいつまでしんどいのか”を自分自身で知っておくことが大事ですね。
A子さん:私は生理前だけなのでPMSですね。
B子さん:私は生理前の方が強いけど、ずるずる不調が続くので両方かな。
C子さん:私は10日前ではなく、3〜4日前からイライラが始まって、経血量とともにイライラが治っていく感じです。やはりPMSはホルモンが関係しているんですか?
羽間先生:はい。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」があり、このうちプロゲステロンがPMSに関係しているとされます。プロゲステロンは排卵後に分泌されるホルモンで、このプロゲステロンの影響により、「セロトニン」の分泌量が低下すると考えられています。セロトニンは脳内の“幸せホルモン”と呼ばれる神経伝達物質なので、これが低下することで不安感が強くなったり自分自身に余裕がなくなると言われているんです。
B子さん:これまで女性ホルモンのことをふんわりしか理解していませんでした。そんな関係性があるんですね。
羽間先生:なお、体内でセロトニンを合成するのにおすすめなのが大豆成分と言われています。また、イライラや落ち込みはむくみが強い傾向にあり、このむくみの軽減に役立つのが「γ-トコフェロール」というビタミンEの1種とされています。
B子さん:PMSってコントロールできるんですね…。
羽間先生:はい。セルフケアとしては、γ-トコフェロール以外に陽の光を浴びるのがおすすめです。セロトニンが増えてきます。薬物治療では副作用が少ない漢方、月経困難症もある方や肌荒れ・むくみのある方にはピルという選択肢もあり、生理自体をコントロールすることもできます。精神症状が重い方はセロトニンを調節する抗うつ薬で改善する方もいます。更年期の症状にはセルフケアとして「エクオール」もおすすめです。でもまずは食事をはじめ生活習慣を整えるのが大前提です。


女性のセルフケアに!“エクオールのパワー” 今日から始める“自分ケア”

A子さん:エクオールって女性ホルモンのような成分ですよね。母が指が痛いと整形外科にかかったのですが原因がわからず、エクオールを摂取したことで改善した経験があります。
羽間先生:「ヘバーデン結節」のようですね。女性ホルモン特にエストロゲンは、コラーゲンを生成し、私たちの関節を守ってくれています。30〜40代の女性にメタボの方が少ないのも、エストロゲンが脂質代謝を調整してくれるからです。このエストロゲンも閉経によって急激に減少しますが、A子さんの仰ったエクオールは、エストロゲンの受容体にはまり、よく似た働きをしてくれる成分なんです。
C子さん:私は出産後に生理痛が軽くなったので、次は更年期やプレ更年期が気になっていて、まさにそのエクオールで更年期の症状が和らぐのであれば、逆算して今から摂取し始めようと考えていたところです。
羽間先生:なるほど。でも、PMSは40代以降は改善していくと言われますが、そうじゃない方もとても多いです。PMS、PMDD(月経前不快気分障害)、更年期障害は症状が被っている場合もあり、PMSならホルモンを抑える治療、更年期なら逆にホルモンを足す治療を行うわけですから、結局はご自分の症状はどちらが強いのかをかかりつけ医とよく話しておかなければいけないんです。
A子さん:でも、生理でこんなにツラいなら更年期って…と怖かったですが、今日は対応法があると知っただけで、御守り的に安心できました。


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先生より

私自身も2児のママ。医師として知識はあっても、子育てと仕事、女性特有の不調のバランスに悩みながら日々を過ごしているのはみなさんと同じです。でも、日々頑張っていくしかないなら、自分自身で自分の機嫌をとれるセルフケアを試してほしいと思いますし、不調が限界なら「子どものついで」ではなくママ自身を優先して医療機関を受診してほしいと思います。それが結果的にお子さんの笑顔につながるはずです。


アンケートで知る \ ママのホンネ /

Q18
■いつもなら冷静に対処できることでも生理前だと同じことでもイライラしてしまい、怒ってしまうこともある。

■生理中は体調が悪くて吐き気がすることがある。子どもは待ってくれないし、ご飯を作らないといけないのが大変。


Q27
■感情のコントロールができなくなり、泣いたりしている。

■40歳になり、まだ授乳中ではあるが更年期が近づいてきた感じがある。夫が育児、家事への協力がないのでストレスを感じイライラする。

■普段は大丈夫なのに、子どもの大きな声にモヤモヤ、イライラしてしまう。目には見えないし、人によって症状はさまざまなので、本当の意味で理解されないのが歯がゆい。


Q36
■PMSの時は普段は許せるようなことでもイライラしてしまい、子どもにすぐ怒ってしまう。怒った後で自己嫌悪に陥り、子どもに申し訳ない気持ちで余計にしんどくなる。

■自分の体調回復にだけ時間を使いたいが、子育てをしていると子どもたちが優先になる。

■夫はほとんど育児に参加しない。育児の大変さを知り、ホルモン変化についても配慮してほしい。


Q45
※2025年9月17日〜23日にママンペールLINE友だちのママに実施したアンケートで、144名の集計結果です
※コメントは一部抜粋・編集のうえ記載しています


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情報提供:大塚製薬株式会社ニュートラシューティカルズ事業部