子どもの「耳・鼻・のど」の異物、無理に取らないで!

小さなお子さんは、気になるものを何でも触ったり、口に入れたりします。耳や鼻に、おもちゃの小さなパーツやビーズ、BB弾、石などを入れてしまうことも珍しくありません。家庭でできる予防としては、小さなパーツのあるおもちゃは遊んだ後にきちんと片付けること。兄弟がいるご家庭では、上の子のおもちゃを下の子が口に入れてしまうこともあるので注意が必要です。小学生になると、消しゴムや鉛筆の芯、砂遊びの石など、異物の種類も少し変わってきます。

では、もし耳や鼻に何か入ってしまったら?

一番大切なのは、「家で無理に取ろうとしない」ことです。見えていると、ついピンセットなどで取りたくなりますが、かえって奥に押し込んでしまうことがあります。また、耳には虫が入り込むこともあります。慌てて耳の中に水を入れたり、無理にかき出そうとしたりすると、耳の中を傷つけてしまうことがあるため注意が必要です。特に鼻の異物は、場合によってはのどや気道に落ちる可能性もあるため、どちらも無理をせず耳鼻科を受診してください。そして、子どもの「のどの異物」で多いのが魚の骨です。子どもは扁桃腺が大きいため、骨が扁桃腺に刺さっているケースをよく見かけます。昔は「魚の骨が刺さったら、ご飯を丸飲みして押し流す」と言われましたが、これはおすすめできません。骨が折れたり、さらに深く刺さって見えなくなったりすることがあります。骨が刺さったと思ったら、何もせず耳鼻科へ。

また、ボタン電池の誤飲は特に注意が必要です。食道に引っかかると、電池による炎症や損傷を起こすことがあります。ボタン電池の誤飲は緊急性が高いため、すぐに医療機関へ相談しましょう。夜間や休日で「今すぐ受診したほうがいいの?」「どこに行けばいい?」と迷ったときは、こども医療電話相談「#8000」を利用することもできます。

「何か入れちゃった!」と焦る気持ちはよく分かります。でも、まずは落ち着いて、無理に取らない、押し込まない、そして早めに相談しましょう。


73fc6470ca1c21f01c0a77841cbb5227
右鼻の異物(ティッシュ)





今井崇勝院長