日本に興味を持った理由を尋ねると、アニメや漫画がきっかけだったという若者が少なくありません。日本のアニメや漫画は、国境や言葉を越えて世界と日本をつないでいるようです。
そこで今回は、世界中で愛される「ドラゴンボール」の主人公、孫悟空を子育てや教育の視点から考えてみます。
悟空といえば、とにかく強く、戦うことが大好き。でも、私が面白いと思うのは、その「強さ」そのものではありません。悟空は、自分より強い相手に出会うとワクワクします。負けることを恐れるのではなく、「もっと強くなれる」と考え、負けても修行して、また挑戦する。悟空の本当の強さは、「負けないこと」ではなく、「負けることを恐れないこと」なのかもしれません。
本園が取り入れている世界的な教育プログラムである国際バカロレア(IB)には、子どもたちに育ってほしい10の「学習者像」があります。その一つが「挑戦する人(Risk-takers)」です。不確実なことにも勇気を持って取り組み、新しい方法を試し、困難にも粘り強く向き合う。まさに悟空の姿と重なります。では、私たちは子どもたちを「挑戦する人」に育てられているでしょうか。
子どもが失敗しそうになると、つい先回りして助けたくなります。しかし、「失敗しないように育てること」と「失敗しても大丈夫な子に育てること」は違います。これからはAIの進化などにより、今以上に正解の分からない時代になります。そんな社会で必要なのは、いつも正解を知っている人ではなく、「やってみよう」と一歩を踏み出せる人ではないでしょうか。だから、挑戦する子どもに「失敗しない方法」を教えるのではなく、「やってごらん」と背中を押す。そして失敗したら、「次はどうする?」と一緒に考える。負けない子に育てなくてもいい。負けても、また立ち上がれる子に育ってほしい。
もし子どもが失敗して落ち込んでいたら、こんな言葉をかけてみるのもいいかもしれません。「悟空だったら、どうするかな?」
きっと彼なら、少しワクワクしながら、次の挑戦を始めるはずです。






















