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第52回:知恵と工夫で生きる力を!


 新型コロナウイルス感染症の心配が続いています。学校の休校後、感染拡大を防ぐ学校再開のあり方として「学校の新しい生活様式」が示されました。もともと学校では、協働的な学習活動を頻繁に行っていただけに、難しい対応に迫られました。日常生活が大きく様変わりすることになりましたが、子どもたちの知恵とアイディアのすばらしさに気づかされたことがたくさんありました。


●アイディアいっぱい

 絵画造形(図画工作)の授業では、六年生の子どもたちが「新しい生活様式」で示された「3つの密を防ぐ」工夫をしてくれました。校舎内のいろいろな所に注意喚起のピクトグラム(絵文字)を考え出してくれたのです。手洗いやトイレで密集しないための足型の絵、手洗いやマスクの着用を示す絵などたくさんの種類の絵文字が校舎内のあちこちに貼られました。全校児童に気を付けてほしいことを出し合い、創った絵文字は、身近な暮らしの安全を守りたいという想いと一緒に、多くの子どもたちの心にしっかりと届いています。


●心をつなぐ学び

 毎年、不思議青(生活科)の学習では、一年生と二年生はペアを組んで「学校たんけん」をします。昨年、先輩に案内してもらった二年生は、今年は一年生によくわかるように説明したり案内したりする役目です。張り切っていたところに休校でしたが、知恵を出し合い工夫をしました。例年、校舎内のあちこちに部屋の説明を記したポスターを描いて貼っていたのを今年はタブレットにまとめ、タブレットを片手に案内します。タブレットの扱い方も自然に学んで一石二鳥。頼もしいかぎりです。


●今こそ探求心の芽を

 毎年行われる夏休みの科学研究相談日。今年は、短い夏休みなので相談者も少ないかと思いきや相談は例年以上の数に上りました。中には、どうしても昨年の実験の続きをしたい、学校の建物の高さを利用したいと親子で実験装置を持ち込んで大がかりな研究に励む父子の姿を見かけました。「助手は大変なんですよ。」とにこやかに話されるお父さんの様子に感動。子どもの探求心はこのような体験から育まれるのだと教えられました。


 このように、私たちの心や体の中には、「未来を切り拓き、たくましく生きる力」が備わっていると感じます。かつて厳しい環境の中で知恵や工夫、そして、仲間の協力を糧に生きのびた私たち人類の祖先、ホモ・サピエンスの歴史が頭をよぎりました。




なぎさ公園小学校