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第49回:AI時代を生きる力


 AIすなわち人口知能の話題は、世の中の関心を集めています。「将来、AIが人間の代わりをしてくれるから、ぼくたちもう、勉強しなくていいよね。」との子どもの声もあります。それは、本当でしょうか。私たちは、どのように子どもたちに答えていけばいいでしょうか。
 AI時代に特に求められる力は、思考力とコミュニケーション力だといわれています。なぎさ公園小学校では、毎日の授業のほか、特にコミュニケーション力やプレゼンテーション力を培う場を大事にすることから、低学年の「おはなしの発表会」、中学年の「リーダースシアター」、高学年の英語による「レシテーションコンテスト」に取り組んでいます。


●コミュニケーションの喜び

 低学年では、昔話や物語をクラスのみんなで読みつなぎ、お話の世界を味わい、聞く人に楽しんでもらう経験をします。人前で大きな声を出すことは、勇気がいりますし、決して容易なことではありません。しかし、とても必要な力です。自信になるばかりか、発声や口形に気を付けて表現する力を身につける絶好の機会です。このような学習の最中、朝の挨拶の声も教室での発表の様子も見違えるように変わります。会の終わりに、みんなで感想を交流したり、インタビューをしたりします。とっさに判断して受け答えをしなければなりません。話す・聞く力の総合力が試されるのです。子どもたち自身で話し合って決めた題材ですから、意欲が持続するのも頷けます。


●相手を理解する力

 中学年の「リーダースシアター」では、練習の過程で子どもたちが飛躍的に成長します。相手を理解すること、自分を振り返ることの繰り返しで、より良いものを目指して互いの知恵を出し合います。意見の違い、感じ方の違いに気づいて、折り合いをつけながら、目標を設定し、それに向って主体的に考え、判断し、意思決定する力などを身につけることができ、頼もしい限りです。


●多様性を受け容れる力

 高学年による英語の「レシテーションコンテスト」は、様々な国の物語を読み、覚えて発表することを全員で取り組みます。同じ題材でも人により解釈や表現に違いが生まれます。自ら工夫して身振り手振りを加えたり、豊かな表現や動作を添えたりして競い合い、互いに共感し合うことができます。

 このように、コミュニケーション力や思考力を鍛え、人間にしかできない「共感する」という「心」を磨きながら、未来の扉をひらく力を蓄えていきたいものです。




なぎさ公園小学校