nagisa_tittle

第47回:平和への想い


 被爆74年目の夏は、暑い夏でした。なぎさ公園小学校では、平和学習を1年生から6年生まで発達段階に応じて毎年行っています。低学年は、絵本や物語を通じて戦争のことや尊い命のことに心を寄せる学習です。3年生から6年生にかけて系統的に、教科横断的にさらに学びます。とりわけ体験的な学習が子どもたちの心には深く響いて、活動への意欲の源泉となっていることは間違いないと思います。いずれ、世界の各地で活躍するに違いないなぎさっ子たちです。ヒロシマを自分なりの言葉で語ることができるようになってもらいたいとの願いからはじまった学習の一端を紹介しましょう。


●親子で学ぶピースツアー

 8月のはじめ、平和公園に出かけるピースツアーは3年生の恒例行事。8月6日を前に、希望者を募って親子で参加します。今年は、猛暑が心配される中、夕方の時間帯に実施され総勢100名を越える参加者があり、関心の高さに驚かされました。原爆ドームをはじめ公園内の6つの慰霊碑を巡り、それぞれの碑にこめられた想いや建てられた経緯を学ぶことで、平和について考え、深めた想いを発信してくれることでしょう。広島に育つ私たちが学ぶべきことは、実にたくさんあると実感します。


●ピースウォークでインタビュー

 3年生の体験を土台に4年生では、ヒロシマを訪れる外国人観光客の方に、平和や戦争についての想いや考えをインタビューして、自分たちの考えと比べたり、まとめたりして発信する学習があります。英語を熱心に勉強しているなぎさっ子ですから、相手の話すことに耳を傾け、質問することも容易です。グループでインタビュー内容を検討すること、練習すること、すべて総合的な英語の力を磨くことになります。何より、外国の皆さんに直接お話を聞くことは勇気も必要ですし、また、英語を通して互いに分かりあえるという実感を持つことにもなります。4年生のこの時期、大きな自信につながります。


●体験からより深い学びへ

 高学年では、道徳の時間や社会科の学習と関連させて、平和運動などで功績のあった人々について調べるなど、これから自分ができることを考えてより深い学びを追求する意欲を持つようになります。小学校を巣立った卒業生の中には、「平和」をテーマとして中学、高校、大学での学びを深めている生徒もいます。小学校での体験や授業から人間の根本的なあり方を学んだと話してくれて感慨も一入です。




なぎさ公園小学校