●本を手わたす人
司書の先生は毎日図書室で子どもたちと本談義。ある日、本に関心がなかったスポーツマンのA君に一冊の本を紹介したところ、すっかりその本が気に入り、それから夢中になって一気にシリーズ本の全てを読んでしまったということです。このように、子どもと本をつなげたいと願うなら、一人ひとりの興味や関心にあったよい本に引き合わせる機会を逃さないことが大切です。100冊読書日記や図書室の本を借りる取組みの一つ「なぎさの木」や読書まつりなど面白い企画で子どもたちの心を惹きつけます。その上、本の読み聞かせがあると、一層本の楽しさを味わわせることができます。今年、PTAなぎさ会の保護者18名が「読み聞かせ講座」に参加してくださり、朝の15分間全学年、全学級に入り、読み聞かせをしてくださいます。子どもたちが、目を輝かせて朝をスタートできることは何より幸せなことです。
●主体的で深い学び
学校では、教科の学習に関連した本を身近に取り揃え、子どもたちに単元の学習と並行して本を読むように指導します。国語科では、自分のお気に入りの本を友だちに紹介するなどの活動で読書の幅を広げます。豊富な知識を必要とする社会科や科学的な興味や関心を引き出す理科はもちろん、英語の絵本にも触れることができます。
●豊かな心はふれあいから
家庭と協力するアウトメディアチャレンジ週間(テレビやゲーム時間を考える週間)のおかげで家族が本を読むようになったという声があります。読書、とりわけ、読み聞かせや音読は、音声を通してイメージ豊かな世界に子どもたちをいざなうことができると言われます。親子が触れ合い、心豊かな時間を持つことができるまたとない時間を大切にしたいものです。