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第44回:小学校入学に向けて


 お正月明けて間もないある日のこと、いつものように正門で児童の登校を見守り、あいさつや声かけをしていると、入学前の子どもとお母さんと思しき親子がやってきました。登下校の準備だと直感しました。駅方面から歩いて本校まで来たのでしょう。到着するとお母さんは、腕時計を確かめ、子どもの手を引いて公園の方へと歩いて行かれようとしました。思わず微笑ましくて声をかけました。「通学の練習ですか。」笑顔の2人に「すばらしいです。」と小さく拍手。入学前にこのような用意周到な練習があると、子どもは、安心します。新しい環境、新しい友だち、新しい先生など新しいことがいっぱいで胸がどきどきしているに違いありません。登校時間に合わせて練習してみると、小学生だけでなく中高生も一緒だとわかり、より安心されたことでしょう。それ以後、他にこのような親子の姿を頻繁に見かけるようになり、大切なお子たちを預かるという気持ちがより一層強くなりました。


●入学式のリハーサル

 なぎさ公園小学校では、入学式の前日にリハーサルがあります。公立校ではないことでしたので驚きました。しかし、入学式の当日、リハーサルの意味が実感できました。通常、一年生は自分の入学式にもかかわらず、どちらかというとお客様です。ところが、リハーサルを経験すると、一人ひとりが練習を思い出し、自ら考えて判断したり行動したりするようになり、自信をもつことができます。名前を呼ばれた時の返事もその声の大きさや早さも見事です。ステージの中央から六年生にエスコートされて一人ずつ登場し、「ハイッ。」と手を上げて返事をすると「僕は、私はここにいます。」というように胸を張ります。自分の席に戻る姿も頼もしい限りです。いずれ、たくましいリーダーとなる第一歩がこのようにして始まります。


●自立の第一歩

 幼稚園や保育園では、子どもは「遊び」を通していろいろなことを学び、各教科の基礎になる体験をします。小学校では、それらの経験を土台として、各教科の学習を進めます。入学してしばらくは、四十五分を単位とした時間の流れや先生や友だちとのふれあいを大切にします。カリキュラムに遊びの要素が多いのも、なぎさならではの特色。「みちくさ」や「ふしぎ緑」や「ふしぎ青」等々、目を輝かせて楽しみながら自分自身を発揮できるようになります。練習や準備のあとにどの子も元気に安心して登校できるような仕組みや工夫が待っているのですから安心です。




なぎさ公園小学校