まきクリニック

むやみに検査を受けないで!出生前診断には適切な順序に沿った選択肢があります。


 出産年齢や流産の経験、家系内の遺伝などにより、胎児の健康に不安を抱えているママは多く、出生前診断を希望する方は年々増えてきています。一方で、こうした不安から適切な順序を知らないまま、むやみに高額な検査を受けてしまう例も少なくありません。今回は、検査の選択肢を選ぶ際の適切な順序をお話しします。


53_出生前診断の流れ



● まずは「初期胎児ドック」を
 「初期胎児ドック」とは、大人でいうところの人間ドックや健康診断。ママの年齢制限はなく、どなたでも受けられます。胎児の臓器や頭蓋、手足の形成から血流などの状態を診ることで、染色体や遺伝子の病気についてもスクリーニング(選別)が可能です。「初期超音波ドック」と、母体血液検査で行える「オスカー検査」を組み合わせています。まずは母体へも費用的にも負担の少ない「初期胎児ドック」(妊娠14週以降は「中期胎児ドック」)を受けることをおすすめします。多くの赤ちゃんが陰性(陰性適中率99.98%)となり、胎児ドックの段階で安心できます。


● 検査結果が陽性ならはじめて次の段階の検査へ
 胎児ドックの検査結果が陽性の場合は、次の検査へ進むことになります(チャート図参照)。高額でも流産リスクのないNIPTを選ぶか、わずかなリスクはあるものの確定検査となる絨毛検査や羊水検査を選ぶか、状況を見ながら超音波のより精密な検査を受けるかなど、そこではじめて次の選択肢が出てくるのです。
 いずれにしても、NIPTや確定検査は13、18、21のトリソミーについて診断するものになるため、染色体異常以外にも首のむくみやその他全身の病気をチェックできる超音波ドックを、妊娠初期の段階で受けておくことが有用と言えます。また、まだ胎動もわからず不安な時期に超音波で実際に赤ちゃんの姿を見ることは、赤ちゃんへの愛情も深めてくれるはずです。


● 大切なのは正しい知識
 赤ちゃんの病気は重症度も異なるため、陽性・陰性だけの単純な判断はできません。大切なのは正しい知識を得ること。それがあれば、幅広い選択肢と精神的な余裕を生むことができます。そのため、当院では出生前診断への理解を深めてもらう「出生前遺伝カウンセリング」を実施し、お一人おひとりと丁寧に向き合っています。どんな不安も気軽にご相談ください。





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